はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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バッカスに愛されて

義母と浅草で待ち合わせした。短歌の会があり、神戸から泊りがけで勉強に来て、1日半みっちりと勉強したというので、
「ランチは、お蕎麦に生ビールですね」と、提案すると、
「いいわねぇ、喉も渇いたし」
相談はすぐにまとまり、蕎麦屋に直行。メニューも見ずに「生ビールふたつ」と注文し、乾杯した。
「美味しい!」「やっぱ、生ですよね!」
子ども達のことや、短歌の会の話、神戸でのことなど話は尽きない。そのなかでローマ神話の神、バッカスの話を聞いた。
「バッカスに愛された幸せを、歌に詠んだ方がいるのよ」と、義母。
バッカスとは、酒の神だそうだ。
「おたがいバッカスに愛されていて、幸せよねぇ」
「本当に!」と、わたしも大きくうなずいた。
義父もバッカスに愛されたタイプなので、神戸の食卓も、毎晩、当たり前のように晩酌となるようだ。
「そこは、ものすごく気が合うのよ」と、義母。
我が家もそうだが、確かにバッカスに愛されたふたりの食卓は、にぎやかしく、酒での失敗やケンカモあれど、それはそれでまた楽しいものだ。
そんな話をしながら、気がつくと2時間、蕎麦屋で飲んでいた。

夜は合流した夫が、寿司屋に連れて行ってくれた。当然最初は生ビールから。
「なんか、生ビール久しぶりですよねぇ」と、わたし。
「ほんと。ずいぶん久しぶりでうれしいわねぇ」と、義母。
乾杯するわたし達を見て、夫はただ呆れるばかり。バッカスの愛を、陽の光の如く一身に受けた母と妻を持つのは楽じゃない? いやいや。それはもう幸せいっぱいでしょう。

浅草ビューホテル向かいの蕎麦屋『こう太』で。
腰のある、手打ちならではの美味しい蕎麦でした。

ホテルの部屋から眺めた夕暮れの浅草寺とスカイツリー。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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