はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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蕗とクリスマスローズ

「クリスマスローズって、こんな時期まで咲いてるんだな」
庭に、蕗が葉を広げだした。蕗は、その茎を煮て食べることができる食材だが、もちろんクリスマスローズは違う。だが、その茎は、太さだけではなくたたずまいが似ていて、煮物にしようと蕗の茎を切っていると、つい隣りのクリスマスローズまで切ってしまいそうになる。その過ちは、まだ犯したことはないが想像するに恐ろしくなる。とり返しがつかぬ過ちが、手の届く所にある恐怖を感じるのだ。

似ていたから間違えた。うっかりしていた。そんなつもりはなかった。
そんな悪意のないところで起こる事故や犯罪を思いつつ、丁寧に、葉を広げた蕗の根元を探り、一つ一つ鋏を入れた。

蕗の葉が広がる隙間に、クリスマスローズ。なんとか、間違えなかった。

ツルニチニチソウの紫の花が咲き乱れる向こうには、茗荷が伸び始めました。
和洋折衷、というより、まるで無頓着な風景です。
蕗と油揚げを一緒に、煮ました。美味しかったです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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