はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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あっさり塩唐揚げ

久しぶりに、唐揚げを揚げた。
揚げ物自体が久しぶりで、天麩羅鍋に、新しい油を入れる。
「塩唐揚げに、してね」と、末娘。
塩胡椒して、片栗粉をまぶして揚げるだけの、シンプルな味つけの唐揚げ。色も白っぽく、あっさりした印象だ。

揚げながら、この味つけは義母の味だったと思い出した。
料理に興味を持ち始めた高校の頃、土井勝の料理本が師匠だった。唐揚げといえば醤油味。日本料理が専門の料理家だけに、和の色が濃い。その後、友人と飲みに行ったりするようになり、呑み屋で食べたのはキムチ味。辛いもの好きのわたしは、すぐにハマった。
そして、結婚して覚えたのが、この塩唐揚げだった。実家の母は、セーターなどを編んでくれたりはしたが、料理に対するこだわりが薄く、自分の味というものを持たない人だったので、新鮮に感じたことを覚えている。
「唐揚げは、塩味に、してね」
夫もよく言ったものだった。彼は、これにケチャップをたっぷりかけて食べるのが、多分、今でも好きだ。

だが、食卓でのリクエストに「唐揚げ」の名が出ることは、いつの間にかなくなった。魚や煮物、歳を重ねると共に、自然とあっさりしたものを好むようになったのだ。教えてくれた義母も、もう唐揚げは揚げないという。
しかし、その味は、子ども達に受け継がれている。思えば、義母は、どうやってこの味を知ったのだろうか。

自分で揚げておいて言うのも難だが、久しぶりに食べた揚げたての塩唐揚げは、とても美味しかった。やはり唐揚げは、揚げ立てが命だ。娘のおかげで、美味しいものが食べられて、感謝である。
すると夫が、遠慮がちに言った。
「唐揚げもだけど、茶碗蒸しなんか、ずっと作ってくれなかったよなぁ」
どうやら気づかずに1週間、久しく作っていなかった、娘が喜ぶものばかりを食卓に出していたらしい。

マヨネーズのベタなポテトサラダを作ったのも、久しぶりでした。

胡椒は粗挽きブラックペッパー。塩は天日塩を使っています。

ハンバーグも焼きました。ミニサイズをたくさん焼いて好きなだけ食べるのが
我が家風です。娘は10個中4個食べました。ソースは作らず、ケチャップや
お好みソース、大根おろしに醤油など、好きなように味つけて食べます。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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