はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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記憶の隙間

久しぶりに、夫婦で映画を観に出かけた。
50歳以上の夫婦なら、いつでもふたりで二千円。映画もお得に観られる。
だが、ふたりで観に行ったのはそれだけではない。昨夏夫婦で読んだ文庫本『永遠の0』(講談社文庫)は、やはり夫婦で観に行こうと決めていた。

夫が買った本だが、わたしもノンストップ一気読み。文句なく面白かった。
実は、戦争モノ、歴史モノは苦手である。難しい人名、地名がつらつら並べられ、記憶が追いつかないことや、目を覆いたくなるような残酷なシーンを外せないこともあり、気合いを入れないと読み始められない。
だが、『永遠の0』は違った。現代の若者が、特攻隊員だった自分の祖父の人となりを戦友達に取材して回るという設定がよかったのだと思う。

映画は、本よりもさらりと綺麗に撮られていた。悪くなかった。
「あのシーン、土砂降りの設定にしたんだね」と、わたしは、本との違いを楽しみつつ、映画の作り手が苦心して撮ったであろうシーンなどを、ふむふむと観ていた。だが、夫は違ったようだ。
「うそ。よく覚えてるね。本では、何処だったっけ?」
「部屋だよ。普通に」即答するわたしに、彼は首を傾げる。
「全く覚えてない。っていうか、ストーリー自体ほぼ忘れてた」
彼はなんと、最もキーになるドラマをも、すっかり忘れていたのだ。かいてしまうと完全ネタバレになるので、やめておくが。
「それ、逆にすごい! まるまる、2度楽しめたってことじゃん」
「ま、まあね。それにしても、きみはよく覚えてるねぇ、細かいとこまで」
それだけ印象深い本だった、というのはある。しかし、忘却能力については、人より勝ると自負している。なのに何故?

考えて、気がついた。苦手と思って避けてきた分、記憶の隙間が出来ていたのかもしれないと。夫は、小学生の頃から戦争について興味を持ち、多くの本を読んだと言っていた。わたしとは正反対。彼には隙間がなかったのだ。
難しいからとか、残酷な話だからとか言って、避けてばかりいてはいけない。自分や愛する人のために、戦争について考える時だよと、映画に教えられた。

映画館と同じモール内の『ルピシア』でローズヒップティーを購入。
スタバのハイビスカス・ブレンドより柔らかい酸味でした。
   
ローズヒップ、ハイビスカス、紅茶が入っているそうです。
紅茶一つとっても、数多くの種類から選べることに贅沢、実感します。

夫の文庫本は「戦争のことが知りたい」と言う上の娘に貸出中。
海外に行くと、戦争に限らず日本のことをよく聞かれるので、
英語だけじゃなく、いろいろ勉強しているようです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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