はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ツバメは町に

4月に入ってから、ツバメをよく見る。だがそれは、我が家の周辺ではない。
例えば、隣町の商店街、よく行くクリーニング屋さんの軒先。また例えば、たまに特急が停まる隣りの市にある韮崎駅で。
ツバメは人と共生する鳥だとは、知っていた。人家の軒先に巣を作る野鳥で、渡り鳥。それなのに、我が家には巣を作らない。アオゲラに突かれ、キイロスズメバチの大きな巣が作られ、アマガエル達がウッドデッキで集う我が家にだ。ずっと不思議に思っていた。

それが何故かを、最近知った。何故に人と共生しているのか、考えてみれば当然のことだが天敵から我が身を守るためだ。我が家の周辺には、ツバメの天敵となる蛇やカラスもいる。ツバメ的観点から見れば、我が家は人家と見なされていなかったということになる。ツバメは、田舎ではなく町に住む鳥なのだ。

「自分の生きる場所は、自分で決めなくちゃ」
アジアの島々と日本とを渡るツバメ達に、言われた気がした。
見上げれば、透き通った青い空。そこにゆっくりと流れる白く眩しい雲が、ツバメ達の迷いのない歌声と共に、胸のなかに広がっていく。

しかし、そんな心持ちで駅から家に戻ると、我が家周辺をリサーチしているツバメを見かけた。どうやらツバメソムリエに田舎認定を取り消される日も遠くはないようだ。状況は流れゆく雲の如く、日々刻々と変化していくのだ。

韮崎駅にて。思いっきり声を張り上げて鳴く姿に、生きる力を感じます。
「土食って、虫食って、しぶーい」と聞こえるのだとか。

仲間と一緒にいることも、多いです。3羽、4羽でいることも。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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