はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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階段には赤い絨毯を

ホームセンターで、もみじの苗が売っているのを見て驚いた。
「もみじ、買う人いるんだ?」と、わたし。
「そりゃ、いるんじゃない」と、夫。
この辺りの林には、種が飛んで芽を出したのだろう。あちらこちらでもみじの苗くらいの大きさの木を見かける。我が家の庭にも、クヌギや赤松と同じくもみじも雑草の如く芽を出し、わたしに摘み取られている。和室の前に大きく育ったもみじも、自然発生的に生えて来たものを、和室ともみじの組み合わせはいいよね、ということで摘み取られず育ったものだ。
そんな風なので、もみじを買うという感覚は、わたし達のなかにはない。売っている事実にびっくりする程に、もみじは雑草的存在になっているのだ。

もみじで思い出す。
家を建てる前に、子ども達にどんな家にしたいか聞いたことがあった。
「2階に、登り棒で登りたいな」とは、息子。
「サンタさんが入れるくらいの煉瓦の煙突は、必要だよね」と、3人顔を見合わせて。そして、上の娘が言った。「階段には、赤い絨毯を敷きたい」
彼女は、王子様とお姫様が暮らすお城のようなものを思い描いていたようだ。
それを聞き設計士さんは、階段に窓を付け、そこに紅葉するもみじを育てようと提案した。娘は階段を赤くしたい訳ではないのだと判っていたが、子どもの言葉に耳を傾けようとする彼の姿勢には共感できた。それも階段の位置の問題などもあり、実現はしなかった。
秋に、紅葉したもみじで赤く照らされた階段。見てみたかった気もする。

和室に手を伸ばしているかのように、大きく育ったもみじの木。

今年も庭には新しい芽が、顔を出しています。

赤い絨毯は、どう転んでも似合いそうにない階段です。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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