はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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淋しい相槌技術の衰え

「びっくりした?」とは、伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』に登場する殺し屋キルオの決めゼリフだが、それとは全く関係なく、びっくりした。

末娘が、帰省している。
夫婦二人となった暮らしに慣れた今、判っていたことではあったが、びっくりした。彼女は、ノンストップで喋り続けるのだ。
帰って来た日は、5時間ノンストップだった。夫が帰らない日だったこともあり、その間に二人お昼を食べ、夕食を食べた。
喋ることがよくなくならないものだと思いつつ相槌を挟み、娘の話を聞く。久しぶりに会ったということ、またサークル以外での芝居を経験し話したいことが山ほどあったということを差し引いても、その若さとパワーに驚かずにはいられなかった。二十歳になった彼女を子どもと呼ぶのははばかられるが、知っていたはずの我が子の持つパワーは、親などには計り知れないものなのだ。

「こういう生活をしていたんだ。何年か前までは」
呆然としつつ、なんとなく思い出す。毎朝、毎夕、送り迎えの車中で、学校のことや読んだ本のことをしゃべり続けた彼女。だからか、今でも彼女の友人達の名や好きだったアニメや本のストーリーは、わたしも覚えている。
そして、もう一つ発覚したことにも驚いた。2年前までは、掛け合い漫才のように打てた相槌が上手く打てず、なめらかな会話ができなくなっていたのだ。これまで知らず知らずのうちに、彼女に鍛えられていたことを知った。それが、ひとりの時間が多くなった今、夫や友人達との会話に支障はないものの、彼女のノンストップお喋りに対する相槌技術は衰えてしまっていた。
「こうして、歳をとっていくのかな」
若さあふれる娘を眩しく感じつつ、淋しくも思ったのだった。

親子丼を作ったのは、久しぶりでした。末娘の大好物です。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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