はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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娘の置き土産と春の声

滅多にないことに、風邪をひいた。末娘の置き土産である。急に暖かくなって、上着も着ずに浮き浮きと庭仕事をしたのも一因かも知れない。

喉が痛み、身体が怠い。普段は忘れているが、喉と耳とは繋がっているのだと実感する。唾を飲むたびに、喉の痛みが耳に響くのである。
そのぼんやりとした耳に、今年初めての鶯の声が響いた。
「あ、鶯。今年初めて聞きました」荷物を出しに行った郵便局で、わたし。
「あ、わたしも、初めてです」と、郵便局員の女性。
今朝は冷え込み、寒かったと話していた矢先だった。
「まだ、下手ですね」「ホーホケキョには、なっていませんね」
ふたり顔を見合わせ、微笑む。
鶯の声だとはっきり判ったが「ケキョケキョケキョ」を繰り返すのみ。上手に鳴けるようになった頃、本当の春が来るのだ。多分。

怠くて外出したい気分じゃなかったが、郵便局に行ってよかった。郵便局で送った荷物もまた、末娘のモノだった。洗濯物やら本やらお菓子やら。風邪を置いていったおしゃべりな娘だが、春の声も届けてくれたらしい。
彼女の風邪は、治っただろうか。「あいうえあおあお」などと、発声の練習をしていると喋っていた声が、鶯のたどたどしい鳴き声と重なった。

郵便局からコンビニに向かう途中の道沿いにある枝垂桜が、
よくやく、ほころび始めました。

濃いピンクの蕾が開くと、淡いピンク色。魔法のようです。

ほとんどが、まだかたい蕾でした。今週、咲くかな。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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