はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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木洩れ陽とドクダミ

5月。木漏れ陽が美しい季節だ。
我が家の庭で、いちばん綺麗に木漏れ陽が揺れる場所は、東側の林との境目、昨年ドクダミをいただいて植えた場所である。
そのドクダミ達がようやく葉を広げ、今、気持ちよさそうに木漏れ陽を浴びている。可愛い。可愛くてつい、幼子相手のような口調で「木漏れ陽、きらきらしてるね。気持ちいいね」と話しかけてしまう。

太陽の光が、木々の影を用いて作り出す、木漏れ陽。この美しさを作っている功労者のひとりは、風だろう。
「ほら、綺麗だろう?」
5月の風がそう言って、目覚めたばかりのドクダミ達のために、優しく木々を揺らしているのを感じる。
きらきら光る太陽の光を浴びて、ときに雨や風と立ち話をしながら、土の暖かさに守られて、新しい命は、のびのびと呼吸の数を増やしていくのだ。

ふと、考えた。ドクダミをここに植えなければ、こんなふうにゆっくりと木洩れ陽を見つめることもなかったのだと。そう思うと、不思議だ。びっきーのテリトリーだった東側の雑草が生えない庭。そこを歩き回っていた彼が死んで1年半経ち、今ようやく草が生え始めている場所を見回した。
「住み始めて何年経っていても、新しいことって始まるんだ」
木洩れ陽は、穏やかな微笑みをまとい、ドクダミ達に降りそそいでいる。

木洩れ日に揺らめく、ドクダミ達。少し離れた場所にも出てきました。

一枚一枚の葉っぱが、陽の光を受けて、はにかんでいるかのよう。

木洩れ陽を作っている木々達は、日ごとに緑濃くなっていきます。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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