はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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一足遅れの紅葉狩り

「ちょっと、遅いかもね」「まあ、いいか。蕎麦、食べてくるだけでも」
週末、予定していた訳でもなく、夫とふたり、なんとなく紅葉を見に出かけようということになった。
「どっちに、行く?」「大泉方面は、さすがにもう、紅葉終わってるよね」
車に乗り込んでから、相談し、久しぶりに昇仙峡へ行ってみようということになる。我が家からだと南側になるので、北から紅葉が降りて来るのなら、との判断だ。30分も走れば、昇仙峡に着くのだが、夫は石仏の写真を撮るのが趣味で、やはり石仏を見つけた。撮影する彼を待ち、わたしはぶらぶらと歩く。

やがてまた、車を走らせ、昇仙峡近くの金櫻神社に着いた。せっかくだからと、お参りをした。
「七五三かぁ」「ちょうど15日だね」小さな着物姿を微笑ましく眺める。
もみじの赤は美しく、秋の空は高く青い。

昇仙峡に着くと「まずは、蕎麦だな」と、夫。「いいね」と、わたし。
「蕎麦通の店、車で5分」の看板につられ、そこまで行ってみることにした。
古民家の味わいのある蕎麦屋。ざる蕎麦と天麩羅をオーダーすると、蕎麦粥と漬物も出してくれた。二人分の蕎麦は木の箱に盛ってあり、どう見ても3人前はある。コシがあり美味かったのでふたりたいらげたが、満腹になり過ぎた。
「食べ過ぎて、眠くなっちゃった」と、わたし。「帰ろうか」と、夫。
見渡した森の木々は、すでに紅葉の時期は過ぎたことを伝えていた。

だが帰り、ふたたび石仏を見つけ、しばし夢中になる夫。
「これはもう、紅葉狩りと言うより、石仏狩りだな」
わたしは、こっそりと、ひとりごちる。
まあ、初志貫徹とはいかずとも、いや、初志があったかどうかもあいまいである訳だが、初冬のいい休日だったことに変わりはない。

金櫻神社の紅葉は、青い空と相まって、美しい赤を輝かせていました。

足元にも、まだ真っ赤な紅葉の葉。風もなく、穏やかな日でした。

ちょうど七五三当日。可愛らしい着物姿と、いくつか出会いました。

花より団子。荒川ダム付近の蕎麦『轟家』へ。まず蕎麦粥が出てきて、

これがまた、二人分なんですが、食べきれない量。夫ががんばりました。
蕎麦ちょこと比べて見ていただくと、蕎麦の多さが判ると思います。

紅葉狩りには、やっぱりちょっと遅かったかも知れません。

夫が撮った、陽だまりのなかの石仏さんです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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