はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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カーディガンの夢

夢を見た。友人が、カーディガンを編んでくれた夢だ。
実在する彼女が、編み物をするかどうかは知らないが、いつも集まる女子会のメンバー全員に同じカーディガンを、編んでくれたのだ。
太い毛糸をかぎ針でざっくりと編んだ、黒いカーディガンで、金の糸で全体に飾りがついていて、とてもお洒落なものだった。
「ありがとう。忙しいのに、編むのたいへんだったでしょう」
「金の糸が、綺麗だね」「あったかい!」「うれしいなぁ」
みんなでカーディガンを褒めると、彼女はただ、にっこり笑うのだった。

さて。目が覚めて、ふと思ったのは、夢のシーンが何処かで見たことのあるようだということだった。
「ああ! アンデルセンの『野の白鳥』だ」
魔女に白鳥にされてしまった王子である11人の兄達を救うため、イラクサでセーターを編む妹王女エリサ。出来上がるまでは決して口をきいてはならないとの言いつけを守り、その奇行故に魔女と呼ばれ、処刑される寸前までセーターを編み続けた。そして、編み上がったセーターを白鳥達に投げる。そのシーンが印象的な童話だ。
もちろん王子達は、元の姿に戻り、エリサの勇気と愛に感謝し、みな幸せに暮らした。悪い魔女以外は、という物語である。
『白鳥の王子』というタイトルの方が、スタンダードかも知れない。

「元の姿かぁ。夢のなかで彼女は、わたしに、本当の自分に戻るようにと、カーディガンを編んでくれたのかなぁ」
本当の自分って、いったい何だろう。そんなことを考えつつ、何年か前に気に入って買った、黒いカーディガンを出し、着てみた。
「な、なんか、二の腕がきつい」
びっきーとの散歩をしなくなってから、2キロ太ったわたし。元の姿に戻るためには、まずダイエットが必要なようである。とりあえず、サボっていた体操を2日分、まとめてやった。
いや、体操をサボるわたしこそ、本当の自分のような気もするのだが。

袖口の毛玉が、だいぶ目立つようになっちゃったなぁ。

カラフルだけど、落ち着いた雰囲気の刺繍にに魅かれました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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