はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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新芽の柔らかさに春を味わう

新芽は柔らかい。庭のイタリアンパセリやアップルミント、山椒の葉先を千切って料理に使うと、売っている物などとは違い、柔らかさと癖のなさに驚く。
そんな春の楽しみはまだ遠いが、家の中で育てた豆苗の新芽に、春を感じた。

豆苗は、えんどう豆の若菜だそうだ。最近スーパーでよく見かけるとは思っていたが、じつは食べたことがなかった。しかし夫から意外な情報を得た。我が町、明野町が、豆苗の生産日本一だというのだ。
「朝のニュースで見て、びっくりしたよ。明野で作ってるなんて。中華料理屋ではよく食べるんだ、豆苗のにんにく炒め」
さっそくふたり、町内の野菜直販所に行ってみたが、豆苗はなかった。流通経路が別の場所にあるのだろう。町内産の野菜だって、町内で買えないことも多いのだ。夫がテレビで見たという、いく枚もの太陽光パネルを乗せた豆苗工場は、直販所の通りから見えるところにあるというのに。残念ながら、スーパーにも明野産のものはなく、同じ山梨だが甲府の豆苗を買って帰った。
「簡単で美味しいね、にんにく炒め」と、わたし。
「ビタミン・ミネラル豊富なんだって」と、夫。
「水栽培でもう一回食べられるって、袋にかいてある」「やってみようか」
それから2週間。水だけ切らさぬようにし、陽のあたる居間にただ置いておいた。本当ならもう少し育ってから、今一度にんにく炒めにしてもよかったのだが、変なところでせっかちなわたしは、新芽を味噌汁に入れた。そのせっかちが功を奏し、新芽の柔らかさに春を味わうことができた。買ってくるだけでは味わえない新芽の味噌汁。その味噌汁食べたさに豆苗のにんにく炒めを作り、ふたたび水栽培をしようかと、春を味わいつつ本気で考えた。
2月18日
2月26日
3月4日
油揚げと豆苗のみのシンプルな味噌汁にしました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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