はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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探究する喜びに、目覚めて

気にかかる、という言葉を最初に使った人はすごいよなぁと感心する。
何かこう、背中の辺りの見えないところに引っ掛かっているような感じと言えばいいのだろうか。そんな風な引っ掛かりがあることは、知っていた。底面化で蔓延している空気には、背中の辺りでは気づいていたのだ。それでもキッチンを切り盛りするようになって30年近く経つと、自分の背中の辺りのことなど、忘れた振りをするのにも慣れてくるものだ。
気にかかっていたのは、献立のマンネリ化だ。
「探求してないなぁ」そう、認識させてくれたのはDVDで観た映画だった。

『天地明察』
本屋に平積みになっていた本は、手に取ってはいないが、昨夏観たという友人に薦められた時から、いつか観たいと思っていた。
今年は大河ドラマ主演で注目株の岡田准一が、新しい暦創りに挑む安井算哲(やすいさんてつ)を演じている。
芯になるストーリーは、八百年もの間使われてきた中国渡来の暦に、狂いが生じていると発覚していた江戸時代前期。それを知りつつも朝廷は、幕府からの申し入れにも耳を貸さず、古くからの暦を使い続けようとした。新しく正しい暦に変えていくことは、朝廷支配の世を変えることだと恐れを抱く者もあり、容易ではなかったのだ。

映画は、よかった。何がよかったかと言えば、岡田准一の嬉しそうな顔が、何にも増してよかった。算術を解く時に夢中になりこぼれる笑顔。星を見上げる時の澄んだ瞳。新しい発見に躍り上がる心。
人間の持つ『探究心』を、そして『探究する喜び』を描いた映画だと、彼の顔には、はっきりとかいてあった。

「探求、かぁ」
上映後、明るくなった映画館で一人、とり残されたようにぼんやりと、リビングのテレビの前で考えた。そして、新たな誓いを立てるのだった。
「新しい料理に、挑むぞー!」
そこかい!? と『天地明察』を観たすべての人にツッコミ入れられそうだけど、映画も本も、詩も音楽も、観た人読んだ人聴いた人それぞれが、その時々の気持ちに沿って、限りなく自由に感じるべきものだとわたしは思うのだ。

セロリの千切りサラダも、我が家では定番です。
でも昨夜は、最初ににんにく醤油で焼く鶏ささみのにんにくを倍の量に。
コクが出ました! でも、ちょっと味が濃かった。次につなげよう!

海老のアヒージョも、何度も作っています。
でも昨夜はレシピを見て、レモンを絞ってみました。さっぱり風味!
  
料理本の新しいレシピも楽しいけど、食材についてくるものも面白い。
右は、茗荷についてきたレシピです。美味しそう!

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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