はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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珈琲豆の音

朝、洗面所で顔を洗っていると、キッチンから聞きなれない音がした。
カラカラカラ、と乾いた音。朝からスナック菓子でもあるまいし、何だろう、と思っていると、上の娘が洗面所に来て、聞いた。
「珈琲豆って、一人分、何gだっけ?」
ああ、珈琲豆を計る音だったのか。「10gだよ」と、答える。

一昨日から、娘が帰って来ている。
最近、ひとり、または夫とふたりの時間がほとんどだったからか、そんな音一つにも、違和感を覚えるのだろう。いつも自分で立てている音だが、それを離れた場所で聞くことはなく、知らない音に聞こえたのも新鮮に思え、家族が家にいるって、こういう風だったっけ、と思い出した。
その彼女も、明日から、予定では1年ほどの旅に出る。もっと長くなるかもしれないが、不思議と淋しいとは思わない。何処にいたって、元気でいてさえくれれば、それでいい。
そんなことを思いつつ、彼女が珈琲豆を挽く音を、洗面所で聞いていた。
わたしはブラックで飲みますが、娘はカフェオレに砂糖たっぷり。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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