はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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「豆」を取り除く時間

気が置けない友人とのおしゃべりに、気持ちが晴れる。それって、どうしてなんだろうかと考えて、ふと思い至った。
心の奥底に眠っていた、自分でもあることすら知らずにいた「豆」に気づいて、それを取り出すようなものかなぁ、と。
アンデルセンの、わりと知られてはいるが『おやゆび姫』や『みにくいアヒルの子』のように脚光を浴びることは少ない物語『エンドウ豆の上のお姫さま』の「豆」である。

本当の姫を探し、世界中を回ったが見つけられずにいた王子のもとに、ある日やってきたお姫さま。ずぶ濡れで、姫には見えなかったが、王子の母親が試す策を出す。ベッドの上に一粒のエンドウ豆を置き、その上に敷布団20枚、そして柔らかな羽根布団20枚を敷き、彼女を寝かせた。翌朝、眠れたかとの問いに「何か硬いものが身体にあたり眠れなかった」と、彼女は答え、王子は「本当の姫を見つけた」と妃に迎え入れる。

何十枚もの布団の下に埋もれた、気になっていること。王子とその母親は、彼女が、それを見つけられる人だと思ったのではなかろうか。

先日も、友人と目的もなく、ただただしゃべる時間のなかで、いくつかの「豆」は見つかり、それを取り出すことが出来た。気持ちはスッキリと晴れ、友人に感謝した。彼女にとっても、そういう時間であったならいいなと思う。

しかし「豆」は止め処を知らず、ベッドの上に生まれ続ける。そして、わたし達はしゃべり続けるのだ。それって、ただ楽しいからなんじゃないかって? もちろん、そうなんだけど(笑)

健康的なランチでした。おかず2品を、20種類くらいのなかから、
選びました。白身魚の甘酢あんかけが、美味しかった ♪

ショッピングモールには七夕飾り。「ぷーるがおよげるようになりたい」の
たどたどしい字を微笑ましく思いつつ、願い事を考えました。
「若者達、子ども達が、戦場に行くなんてことには、絶対なりませんように」

『エンドウ豆の上のお姫さま』は、
『アンデルセン童話集1』(岩波少年文庫)に収められています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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