はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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京野菜、万願寺とうがらし

夏になると毎年、生協で万願寺とうがらしを注文する。
とうがらしの形をそのまま大きくしたような緑の美しい野菜だが、全く辛くない。シシトウなどは、たまにものすごく辛いものが混じっていたりするが、そういう心配は皆無だ。ピーマンなどより余程甘く種も少ないので、大きいまま素揚げにして、かぶりついて楽しんでいる。塩味も合うし、出汁つゆに浸けても美味い。京都府が認定している「ブランド京野菜」のひとつだそうだ。

京都という土地は、不思議な場所である。修学旅行で、または個人で訪ねたことがある、という人がほとんどだろう。わたし自身、やはり何度も行っている。夫の実家である神戸に帰省した際に、ちょっと立ち寄ることができることが大きいかとは思うのだが。
旅行として行ったのは、上の娘が中学を卒業したときだった。末娘は小学6年になる春で、神戸の義母を誘い、女ばかり4人で哲学の道を歩いたことを思い出す。上の娘は中学卒業と同時に、思春期の反抗期も卒業していて、義母も一緒に楽しんでもらい、とても気持ちのいい旅だった。十年も前のことになる。

京野菜が、特別なものであるような気がするのは、多くの人のなかにある旅の記憶が生むものなのだろうか。それとも、特別な土地であるという京都の人々の意識が生むものなのだろうか。どちらにしろ、京野菜である万願寺とうがらしを思いっきりかぶりつくのが、夏の楽しみのひとつになっている。

農家さんにいただいた茄子と。万願寺とうがらし、立派です。

素揚げにして、出汁つゆに浸けました。本物の唐辛子も1本入れて。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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