はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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おうちで、マティーニ

「おうちで、マティーニ」に挑戦してみた。
一番安いジンと、ドライベルモット、それからオリーブも買った。
買ってから作るまで、間が空いた。買ったはいいが、上手く作れる自信など毛頭なく、作り方を吟味してと考えるうちに、時間は疾風(はやて)のように過ぎて行った。買ったことさえ忘れ去るのに、そう時間も要らなくなった今、冷蔵庫で軽い冬眠状態に入っているものも少なくない。
本で言えば、積読(つんどく)というやつだ。

それが、とても簡単なマティーニの作り方を聞き、よし! と冬眠していたジンやドライベルモットを揺り起こし、始めるよーと掛け声をかけた。
飲んだのはワインバーだったが、マティーニに対するこだわりようは、嬉しくなるほどだった。
「ドライ・マティーニで、いいですか?」「はい。ドライで」
少しだけ調べていたこともあり、すんなりドライ(辛口)でと言えたし、イタリアのベルモットは甘く、フランスのものはドライだというくらいの知識は持っていた。だが見せてくれたのは、スペインのドライベルモット。それも、氷に香りを付けるのみで、あとは流し、その香りのついた氷にジンを入れステアする。(混ぜることを、そういうのだと知った)そして、よりドライにするために、オリーブはあえて入れないそうだ。

末娘が好きだった漫画『王ドロボウJING』に出て来たセリフを思い出す。
 「オリーブが入っていないマティーニなんて、
            オリーブだけのマティーニみたいなものだ」
あったぜ! オリーブが入っていない飛びきり美味しいマティーニ。
とは、口にしなかったが、我がマティーニの世界観は、一気に180度変わることとなった。何に対しても、思い込みで判断してはいけない。何事にも違った側面が、必ずと言っていいほど、あるものなのだよなぁと、腑に落ちた。
「その上、簡単じゃーん」と、作ろうという気になったのだ。で、デキは?
もちろん上手くいく訳がない。しかし辛うじてマティーニらしき味がした。
「やっぱ、いい酒と道具、揃えなくっちゃダメか」
まあ、しばらくは百均でとりあえずステアする道具だけ揃えて、安い酒で腕を磨こうかと思っている。

だいたい、カクテルグラスすらないんですよ。これじゃあねぇ。

ワインバーで使っていたジンは、鍵のマークのロンドンのもの。
値段が5倍、違いました。置いてあるだけでお洒落だなぁ、このデザイン。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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