はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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箱から出よう

週末はいつも夫と歩く。朝夕のびっきーとの散歩だ。
ウォーキング中のご近所さんと立ち話したり、夕焼けを眺めたり、ワイン用葡萄収穫中のほろ酔いになりそうなほど香り立つ空気を一緒に吸ったり、読んだ本のことを話したりしながら、びっきーといろんなコースを歩く。
 
歩きながら『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(大和書房)という読んだばかりだという本の話を夫から聞いた。
「人は箱に入ってしまうと言い訳を始めるって、かいてあるんだ」
「箱に入るって? 自分の殻に閉じこもるとか?」
「それがちょっと違って、うーん。自分の気持ちを裏切って自分を正当化することかな。たとえば、赤ん坊が泣いてて妻は眠ってる。疲れて眠ってるんだな、手伝ってあげたいなと思う。でも自分だって仕事で疲れてる」
「そこで言い訳を始めるんだ」
「そう。俺は仕事でがんばってるとか、なのになぜ妻は起きないんだとか、そもそも子育ては母親の仕事だとか。だから悪いのは妻だと思った瞬間箱に入ってしまうって感じかな」
「自分を正当化するために、言い訳しなくちゃならなくなるんだね」
「その箱に入った人同士が話をしてうまくいくかってとこがキーなんだ」
「赤ん坊をどうするかは別にしても、確かに自分を正当化している人同士じゃ話し合いにはならないね」
「うん。箱に入った人同士が話し合っても、箱がぶつかるだけなんだよ」
「箱から出なくちゃならないね」
「まずは相手を理解しようと考えて、ようやく箱から出られるんだ。それを読んで思った。君は子ども達に対して箱に入らずに接してるって」
「いつも肯定するところから始めたいとは思ってきたけど、箱に入ってたことも多かったんじゃないかな」
それだけ話して、しばらくふたり黙って歩いた。
夫は仕事に必要だと思って買った本だと言っていた。彼は今月、末娘の誕生日と日にちを合わせ2つ目の会社を設立した。
 
わたしは箱に入っていないだろうか。自分を正当化するために誰かを否定していないだろうか。否定し追いつめていないだろうか。箱がぶつかるだけの関係なんて悲しい。たぶん夫もそう思いながら歩いていたと思う。びっきーはどうだかわからないけれど。

僕はいつだって箱には入りません 入るのは犬小屋だけと決めています
おとーさんとおかーさんが 箱に入っている姿は時々目にします 
僕がリードを引っ張ったり 拾い食いしたりするのを否定します
どうしてかな? 肯定するところから始めようよ

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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