はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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中途半端な大きさの

川上弘美の短編集『猫を拾いに』の表題作を読んでいて、不意に気持ちが、ぐらりと揺らいだ。
「人間って、なんて、中途半端な大きさなんだろう」と、思ったのだ。

特別に、大きさのことをかいてあった訳ではない。
人間が「じき、ほろびる」時の人々の様を、SFチックでもなく、淡々と描かれているのを読み、胸のなかの何かが動いた。

庭の石ころよりは大きく、八ヶ岳よりは小さな、自分。微生物よりは、ずいぶんと大きく、宇宙の広がりよりは、想像もつかないほど小さな、自分。
そんな風に考えると、自分の大きさが、伸びたり縮んだりするのを、客観視しているような捉えどころのない感覚に陥る。

そして、いつもは気にも留めない、考えないことを、考える。
地球という星に生まれたんだなぁ、とか。地球のなかで人間がちょうどいい大きさだとは限らない、とか。人の心のなかには、宇宙のような広がりがあるのだ、とか。果たして、そこには果てというものがあるのか、とか。

つまりは、川上弘美の小説は、わたしにとって、そういうことを延々と思い巡らせてしまうような存在なのだと、再確認した。

3日前、八ヶ岳がくっきり見えた日の写真です。

ごつごつした山肌に、凍った雪。澄んだ空気が見せてくれるアート。
大きいなぁ、やっぱり。

権現岳。螺旋のような形に見えるところに魅かれます。

赤岳の上には、少し雲がかかっていて、影が動いていました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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