はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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クリスマスローズが咲いて

雪もだいぶ解け、穏やかに晴れた土曜日、久しぶりに庭仕事をした。
伸びすぎたツルニチニチソウを切り、落ち葉をどけてあげないと、そろそろクリスマスローズの蕾が顔を出す頃だ。昨年の記録を見てみると、やはり蕾が恐る恐るといった感じで土から顔をのぞかせたのがバレンタインの時期だった。
しかし、すぐに驚いて声を出すこととなった。
「あ、もう咲いてるのがある! こっちも蕾が膨らんでる。早い!」
例年2月末頃に顔を出すふきのとうも、すましてちょこんと座っている。
「わ、 ふきのとうも、出てる!」
「こりゃあ、今夜は天麩羅かな」夫が落ち葉を集めながら、言った。

暖冬、暖冬と来て、50cm の積雪があり、寒波がやってきてマイナス10度の朝があり、また暖かな日が続いて。これじゃあ植物だって、いつ顔を出していいやら迷うよね。2年前には、バレンタインに1m を超える大雪が降った。今年もまだまだ安心はできない。
「だいじょうぶかな、クリスマスローズ。こんなに早く咲いちゃって」
もみじの枝には、地面から2m のところにカマキリの卵がある。カマキリの卵の高さで、その年の積雪量を予測できるとも言われているのだが、大雪だった年には、いつになく高い70cm ほどの高さの枝に産んだにもかかわらず、生まれてこられなかった命が多かったらしい。その夏、庭で闊歩する姿が見られず、淋しかったのを覚えている。
「だけど、カマキリさん。2m は大袈裟だよね?」
大袈裟であってほしい、大雪はもうたくさん、というのが正直なところ。
「命を懸けてるカマキリには、正常性バイアスはないのかも知れないけど」
クリスマスローズの蕾達を愛でながら、大きなお腹で2m の高さまで登って行ったカマキリ母さんの凛々しい姿を想像した。

去年植えた、真っ白な花。吸い込まれそうな白です。

これも去年植えた、小さめの濃いピンクの花。

薄いグリーンの花をつける種類もあります。

こちらは植えてから4年ほど経つ、大きめの薄いピンクの花です。

ふきのとうです。雪の下で縮こまっていたんだね。
陽の光を浴びて、ゆったり伸びをしてる。

こっちには、まるまる太ったのが3つも。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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