はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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じっと見ている

今年は、木苺が豊作である。
植えた訳でもない木苺だが、庭の北側に、30本以上も芽を出し枝を伸ばしている。隣りの林も然り。道を歩いていても見かけ、おお、ここにも、と思う。その実が今、陽当たりのいい場所では、熟し始めた。
「ヨーグルトに入れて、食べようかな」
熟したところから収穫していけば、しばらく楽しめそうだ。
木苺の木には棘があるので、その棘に気をつけながら、収穫する。一つ一つ、手で摘んでいくのだ。気をつけていても、棘が肌をかすったり、服にひっかかったりする。熟しているように見えても、まだ固く枝を離れようとしない実もある。集中して木苺の実を摘んでいった。

そんなふうにして木苺摘みをしているとき、ふと、気配を感じ、振り向いた。誰もいないはずの庭。それも、道路からは離れた家の影になる場所だ。
「わっ!」思わず声を上げた。
じっと、見ている者があったのだ。
猫だった。たぶん、野良だろう。
ずっと、そこにいたのだろうか。それとも、忍び寄って来たのだろうか。
何も判らぬまま放心していると、猫は、素早く駆けて行く。
「あ、待って」何故か、そんな気持ちになった。

誰もいない場所で、何かに集中しているとき、何者かが自分をじっと見つめている。それはとても、怖いことだと思った。
しかし。と、考える。
誰もいない場所など、ないのかも知れない。誰かが、何者かがいつも、何処からか見ているのかも知れないのだ。

木苺。艶やかな赤い粒々が、帽子のようにのっかっています。

木苺を採りに行って、石段で出会ったニホントカゲくん。
シッポが青いのは、まだ子どもなんだそうです。

駐車場にはカミキリムシくん。調べましたが種類が判りませんでした。

玄関には、コクワくんが「お初ですー」とやって来ました。
猫や人間などよりも、虫達の方が元気に動き回る季節到来ですね。

ガク紫陽花も咲き始めました。挿し木した時にはピンクだった花です。
紫陽花の色の変わりゆく姿は、味わい深いモノがあります。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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