はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[1347]  [1346]  [1345]  [1344]  [1343]  [1342]  [1341]  [1340]  [1339]  [1338]  [1337

真珠婚レポート

きのう、結婚して30年を迎えた。
30年目の結婚記念日は、真珠婚というらしい。海のなかで時間をかけて形作られていく美しく丸い真珠に、30年という月日を例え名づけられたそうだ。

とは言え、何をする訳でもない。じつを言うと、たがいに忘れていたのだ。
週末、昨年お世話になった夫の友人を招き、日本酒『佐久の花』で新年会をした。その際、ふたりのなれ初めは? などと久しぶりに聞かれ、一通り話し終えて、ふたり一緒にはたと気づいた。
「あれ? もうすぐじゃない。結婚記念日」
「あ、ほんと。結婚記念日だ。29年目だっけ?」
ふたり指を折りながら数えてみると30年だったという具合だ。
だいたいわたしは、何かと記念日を忘れ、夫に呆れられることの方が多い。
女子力のなさ全開で、30年も経ったらもう、忘れてたって普通でしょ、と何処かで考えている節もある。

しかし、ふたりして忘れていた日を、酒の席で思い出したのも偶然という訳でもあるまい。思い出させてくれた夫の友人と酒の神バッカスに感謝しつつ、出勤前の夫に声をかけた。
「いつも、ありがとう」ぼそっとした感じの声になった。
彼も、ぼそぼそと言う。「こちらこそ、ありがとう」
「今年も、あと11か月と3週間だな」
「早いものだねえ」
そんなふうに、笑った。
「ねえ、すごい確率だよ。今年は12日のうち、もう1日休肝日作った」
「日にちじゃなくて、量の問題なの。すでに、飲みすぎてるんだからさ」
日本酒の好きな酒の強い夫の友人と手をつないだ酒の神バッカスは、30年目の結婚記念日だけではなく、休肝日をもプレゼントしてくれたのだった。

エンゲージリングが、真珠でした。
『赤毛のアン』で、アンが、真珠を涙の粒に例え、
「喜びの涙も悲しみの涙も、共に」と言うのに憧れて選びました。

拍手

07 2019/08 09
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
Template by repe