はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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初詣で、娘に教わったこと

「おみくじは、読み返してプラスになることがかいてあるなら、持ち帰った方がいいんだって」
2日。娘達と夫と4人、隣りの韮崎市『武田八幡宮』へと、初詣に行った。
お参りし、みくじを引き、焚火の周りで覗きあったりしつつ読んだ。大吉、中吉、小吉とそれぞれだが、失物やら旅行やら細部を読みあっては、笑った。
それを御神木などに結んでいくか、持ち帰るかで、迷っていたら、上の娘からのアドバイス。なるほどと、持ち帰ることにした。
末娘は、元々みくじは保存する派。ひとりひとりの考えでいいのだとは思っていたが、上の娘が言うことには、すとんと納得した。
忘れた頃に読み返すのも、またよし。その時には、今の自分には判らないことが、文面から読み取れるかもしれない。

「娘に、教えてもらうようになったか」
嬉しいような淋しいような気持になる。だが考えれば、子ども達には、幼い頃からたくさんのことを教えてもらっていたようにも思える。
彼女が小学校に上がった時、入学式翌日のことを思い出した。外まで見送りに出て、玄関に戻ると置きっぱなしの上履き袋。一日目から忘れて行ったのだ。
「届けようか。いや。忘れた自分が困るのだと知る機会を奪っちゃダメだ」
新米の母親は、それでも、小さな娘が大きな小学校のなかで泣いているんじゃないかと気を揉み、首を長くして帰りを待った。
「上履き、忘れちゃったね」お帰りも言わず、開口一番にわたし。
すると彼女は、いたずらっぽい笑顔で言ったのだ。
「忘れちゃったから、靴下で滑ってスケートしたよ。楽しかった!」
拍子抜けし、わたしも笑った。子どもは、自分で生きていく力を持ってると、娘に教わった瞬間だ。
今は、大人も子どももない。これからも是非、多くを教えてもらおう。

末娘は、七五三も此処でお参りしました。馴染みの神社です。
  
立派な御神木です。いったい何年、立っているんだろう。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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