はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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開けてみて、初めて知る危機

久しぶりに『グラス・ホッパー』(角川文庫)を開いた。
伊坂幸太郎ファンクラブ(在籍2名)の仲間と会い、3月に吉祥寺で公演する、伊坂原作本の芝居『チルドレン』を観に行こうという話で盛り上がった。その際そう言えばと、聞いた。思い出せないことがあったのだ。
「人間は、自分の願望を元に予測するってかいてあったの、どの本だっけ?」
「なんだっけ?」「ほら、自分だけはだいじょうぶだと思っちゃうってやつ」
「ああ、あれか。『グラス・ホッパー』ね」
彼女は、相変わらずクールに答えた。

「危機感ってのは、頭で分かってはいても意外に実感を伴わないものだから」
主人公、鈴木を追う、比与子の台詞だ。
「危険、と書かれた箱だって、開けてみるまでは、『それほど危険じゃないだろう』って高をくくってるわけ」
言葉を放つ比与子の周りには、鈴木を拷問するために拘束した男達が、冷ややかな笑いをたたえていた。

伊坂の文章を読み返せば、自分を納得させられるかもしれない。そんな慰めのために、彼女に聞いたのだ。
「正月とは言え、餅も食べ過ぎなかったし、体重、きっと減ってる。減っていない訳がない。うん。よし、久しぶりに計ってみよう」
まさに、高をくくっていた。
そう思いつつ乗った体重計の数字は、期待したものとは全く異なっていたのだ。夏に2㎏増えた体重を戻すべく努力していたつもりだったのに、何ということであろう。数字はもう1㎏上乗せされていた。
そう。人は、自分の願望を元に予測するものなのだ。そして予測は裏切られ、危険、とかかれた箱を開けてしまってから、頭をガン! とやられ、ショックでくらくらして初めて現実を知るのだ。

「ダイエットするんなら、ビールやめれば?」
との圧倒的多数の意見に、耳を貸そうともせず、
「現実は、厳しいな」と呟きつつも、夜な夜なビールを空けるわたしである。

殺し屋たちの狂想曲。続編『マリアビートル』も、面白い!

今年のラーメン始めは、中華料理屋さんの海鮮タンメンでした。
これだけなら、さっぱりヘルシーなのに、夫と半分こで……。

いつも頼んでしまう餃子! 棒餃子は、普通の大きさの倍ありました。
現実は、美味しい(笑)

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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