はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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(スペイン徒然後日談)女がミシンを出す時

中学の家庭科で初めてパジャマを縫った時、布を切るのが恐かった。切ったら元には戻らない。失敗は許されない。そんな緊張のなか、パジャマ作りをしたのを覚えている。
しかしそれから30年と少し経ち、その頃の緊張が微笑ましく思えるほど、難なくスカートの裾を切ることができた。
「自分で切って、自分で縫って、自分で着るんだから」
評価など遠いところに行っている。ちょっと裾が長いから、短くするだけ。そのシンプルさが久しぶりにミシンを出すきっかけのひとつとなった。

何年振りだろう。末娘の体操着の巾着袋を縫った、それ以来だろうか。
実は、切りっぱなしで縫わなくてもいいかなとも思っていた。
ユニクロの千円のサマードレス。ユニクロの隣のお直し屋さんに持って行くと「裾上げで3,800円です」と言われ驚いた。驚いて嫌にもなった。重い腰を上げるという言葉があるが、しばらくぶりに使うものを出すことは、思いのほかエネルギーがいるものだ。ミシンもしばらく使ってないし、もう切っただけでもいいかと思ったのだ。

だが旅行前、夫の言葉に縫わざるを得ないと覚悟を決めた。
「せっかくスペインに行くんだし、女性は旅行でお洒落も楽しまなくちゃね。荷物が多くなってもかまわないから気にしないで」
いつになく優しい言葉に、切りっぱなしのサマードレスは着られないなと覚悟を決め、ミシンを出した。
ミシンを出すきっかけは、いくつか必要だ。いくつかのきっかけがあって初めて必要に迫られ、女はミシンを出すのだ。

鋏を入れる瞬間が、今となっては何とも言えず快感です。ジョキ!

アイロン台の上で。なんとかちゃんと仕上がりました。
ミシンもコンパクトになりましたね。母の足踏みミシンが、なつかしい。
「そういう電気を使わないものを復活させればいいのに」と、娘。
「でもあれ、すごく大きくて場所取るんだよね」とわたし。節電も難しいな。
   
身長161cmでこの長さ。やっぱもとが長すぎたんだよね?
海辺に立つ像のコロンブスも「そうだそうだ」と言っているようです。
夕暮れのバルセロナ港で。夕暮れと言っても午後9時前。
photo by my husband

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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