はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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サムと娘の料理レポート

サムが夕食を作ってくれた。オーストラリアで、家族の誕生日などにお母さんがよく作ってくれた料理だという。ふたりのお兄さんと妹とサム。4人兄弟で取りあいし、楽しく食べたそうだ。
薄いパンに、肉や野菜をそれぞれ乗せて、巻くようにして食べるのだが、「ラップ」と呼ばれるナンを薄くしたようなパンは、山梨のスーパーでは見つからなかった。そこで肉と野菜をサムが、ラップパンを娘が作ることに。しかし、こねるまでは順調だったラップ作りが、薄く伸ばすところで難航した。
「このくらいでいっか」と、かなり分厚いままフライパンで焼こうとする娘を見て、サムが料理の手を止めた。スマホを手に取り動画を流し始める。
「あきらめんなよ! どうしてそこでやめるんだ、そこで!」
松岡修造がシジミ採りに挑戦している動画だ。
「もう少しがんばってみろよ!」
海に腰までつかりつつ、松岡は叫んでいる。
「never give up. がんばれー」と笑いながら歌うように、サム。
娘も肩をすくめ笑いつつ、ラップを再び伸ばし始める。

昨今「がんばれ」と言わない方がいいという風潮がある。昔は単なる挨拶だった「がんばってね」が、今では余計なプレッシャーを与える言葉として肩身の狭い思いをしている。「がんばらない」という言葉が持てはやされたりもする。だが彼らにはそんな風潮など何処吹く風だ。でもさ、それが自然なのかも。彼らと共に笑いつつ考えた。「がんばれ」って悪くない言葉だよなと。

娘はがんばってラップパンを伸ばしました。でもまだちょっと分厚いかな。
チキンは胸肉を照り焼きソースにつけて焼いたものでした。美味しかった!

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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