はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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手は覚えてはいたのだけれど

何年ぶりになるのだろうか。編み物をしている。
先日、上の娘と会った際に、酔っぱらって安請け合いした結果なのだが、けっこう楽しんでいる自分に驚いてもいる。
「今度、職場の人とミニオンズランに出るんだ」と、娘。
「あの黄色い奴らね」と、わたし。
「黄色いシャツとオーバーオールで走るんだよ。顔も黄色く塗ろうかな」
「それって、オーストラリアでやったゾンビウォークっぽいね」
「う・・・ん。まあ、似てるかもね」
ゾンビウォークでは、ゾンビになりきっていた彼女である。ミニオンズになりきり、楽しむのだろうと想像はついた。楽しむべきことはとことん楽しむ。それが彼女の生きる道なのだ。
「じゃあ、黄色い帽子編んであげるよ」
そう言ったわたしは、酔っている自覚はあったものの、それが安請け合いだとは、まあ思っていなかった。後始末は、常にしらふのときである。

「子ども達が小さい頃、子ども部屋で寝かしつけながら、よく編んだなあ」
記憶は、毛糸玉から出てくる糸のようにするするとよみがえる。
不思議なことに手は編み方を覚えていて、作り目も最初さえ本を見れば、右手くんと左手くんが器用に動いてくれた。
「一本の糸から、何かが出来上がるのって、考えてみればすごいなあ」
今着ている服も、日々使っているタオルも、すべては一本の糸から生っている。そんなことを考えつつ、右手くんと左手くんに任せていると、
「あのさ、ここまで編んで言うのもなんだけど」と、右手くん。
「これ、頭にかぶるには、小さくない?」と、左手くん。
言われてみれば、確かに小さい。編み物は、こういうところが難しい。いくら手が覚えている部分があったとしても、ブランクはブランクとしてきちんと存在していたのだ。そして右手くんと左手くんは、途中まで編んできたものを無言で解いていったのだった。

写真撮影後、泣く泣くほどいて、編みなおしています。
目が不揃いなのはご愛敬。果てさて、できあがるのでしょうか(笑)

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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