はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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自分の持つ力を侮ってはいけない

やはり、迷った。気の迷いとか、どうしようかなと迷うとかではなく、またしても道に迷った。
夫より一日早く仙台入りするので、牛タンならここ、というチェーン店『利休』を下見しておく約束になっていたのだ。『利休』は、仙台駅周辺に何店舗もあり、予約しないと並んでいて入れないことも多いという。なので駅から徒歩十分のホテル近くの『利休』にしようということになり、場所だけでも見ておこうと歩き始めたのだ。

「やっぱり」ひとりごちる。方向音痴の自分には、不可能なんじゃないかと予測できる範囲だった。さっさとあきらめて、駅に向かった。仙台出身の友人に聞いていたJRの駅ビル3階に入っているという『牛タン通り』を見て、ふらふら歩き、その後、早めの夕飯を食べようと思っていた。
新幹線はやぶさで、うきうき駅弁とビールでもと計画していたのだが、青森まで行くと知り眠ってはいけないと飲むのも食べるのも辞め、腹ペコだった。
しかし、自分ですら予想もしていなかった壁にぶち当たった。『牛タン通り』が見つからないのだ。
「えっ? だって、駅ビルにあるんでしょ? 何でないの? これちょっと、人に聞くのも恥ずかしいレベルだよねー?」
駅構内を探し回るが『牛タン通り』という道しるべはない。途方に暮れ、恥ずかしながらJRの制服を着た女性に聞いた。
「そこのエスカレーターを、降りてください」
彼女は相当忙しかったらしく、それだけ言い立ち去った。
それからも「そこのエスカレーターって、何処よ?」と、迷うことしばし。だいたい何で3階なのに降りるんだ? 右も左もどころか、上も下も判らない。とにかく下に向かうエスカレーターのみを探し回って見つけ、1階に降りると、エレベーターがあり「3階『牛タン通り』」とかかれていた。
「あったー!!」と叫びたいのを我慢し『牛タン通り』を闊歩した。そして、心のなかで言った。「残念だけど、牛タンは、明日ね。ふふふ」
そして満ち足りた気持ちで、探してもいないスペインバルで、3種類のタパス(スペイン風おつまみ)を食べ生ビールを美味しく飲んだのである。仙台は、山梨よりずっと都会だ。牛タン『利休』はなかなか見つからないかも知れないが、リーズナブルで美味しいスペインバルなら、すぐそこにある。
まさか、ここすらも判らないなんてことが、あるはずないじゃない、などと、自分の持つ力を侮ってはいけない。いや、持たない力と言うべきか。

歩き回ったせいもあり(?)ものすごーく美味しかった茄子のフリット。
と、もちろん生ビール。フリットは、バジルと粉チーズがアクセントに。
これなら、簡単に作れて、お客様にも出せそうなタパスです ♪

その後、性懲りもなく再び『利休』を捜し歩きましたが見つからず、
素敵な雰囲気の遊歩道を、見つけました。ラッキー!

暮れゆく仙台の早春。桜の並木でしたが、まだ春は遠いようです。

遊歩道を出たところに、綺麗なお地蔵さん達が並んでいました。
「今日見つからなくても、きっといつかは見つかるよ」
優しいお顔で、声をかけてくださいました。

夫の道案内で、ぶじ着いた『利休』東口分店。彼も初めてなのに・・・。

普通の牛タン焼きよりも、ちょっとだけ値が張るけどやわらかーい、
『極(きわみ)』の美味しさったら! 絶対おススメです!

夫が最後にオーダーした『テールスープうーめん』
何ともコクのある、それでいてさっぱりしたスープに、しこしこ麺。
「やっぱ、〆はこれだね!」と、夫。彼の言う通り、うん。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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