はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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窓を開ける人

夫は、窓を開けるのが好きだ。
真冬でも、雨の日でも、窓を開け放ち、空気を入れ替えるのを好む。まるで彼には、淀む空気が見えているかのように、空気を新しくしたがる。
わたしはと言えば、ずっと閉めっぱなしでも、その空気に慣れ馴染み、それを受け入れてしまう。例え淀む空気が目に見えたとしても、そこにあるものとして受け入れてしまうだろう。

些細なことだが、性分というものを感じる違いがそこにはある。
常に新しいものを取り入れようと動いている彼は動で、今ここにあるものを受け入れてしまうわたしは静、だろうか。
そんなまったく正反対の性分を持つ彼と暮らし、わたしの部屋の空気は、定期的に新しく入れ替わるようになった。
窓だけではない。彼は、思いもよらなかった方向へとわたしを誘い出す。
旅も、外での食事も、展覧会も、映画や本も、自分では選ばない思いもよらない場所やモノの扉を開けていく。
たぶんどんな夫婦でも、互いが違うということに、悩みぶつかることが多いと思う。しかしそれは、互いのよい部分に影響を受け合っていくことでもある。

「あ、また窓を開けてる」
若い頃には、どうしてまたこんな日にと思ったものだったが、最近「夫が窓を開けること」が好きになっている自分に気づいた。

まるで窓を開けていくみたいに、雲の隙間から顔を出した青空。

こんな空を見てると、雲の手前に空がぽっかり浮いた騙し絵のように
見えてきます。この秋は、こういう曇り空が多かったですね。

羊雲。秋の雲。玄関で家越しに撮ったのでアンテナが写っています。

足もとでは、カマキリさんとテントウムシくんが雑談中。
いや、にらめっこかな。2匹とも、肉食なんだよね。



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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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