はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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『も』がつく名前?

夫に誘われ、休日の朝食前に散歩している。新緑が気持ちのいい季節。花も、いろいろ咲いている。八ヶ岳下しも、もう吹かない。
「これジミーな雰囲気だけど『ヒメオドリコソウ』って可愛い名前なんだよ」
「花の名前とか、よく覚えてるねぇ」と、夫。
「最近、facebookに花をアップしてるお友達がいて、実は覚えたばっかり」
野に咲く雑草達だって、みんな名前を持っていて、その名前を覚えると、それだけでちょっと楽しくなるから不思議だ。
「あ、これ、よく見かけるよね」と、わたし。
紫の花だ。多年草なのだろう。庭に咲かせている家も多い。
「ああ、よく咲いてるね」と、夫。
「名前、忘れたぁ。何だっけ? うーん『も』が、ついた気がする」
夫は興味なさそうに、山桜など見上げつつ歩いていく。
「も、も、も。何だろう。でもさこの頃『も』がつくと思ってて、実際『も』がついた試しないんだよねぇ」
「確かに」その言葉には、夫はきちんと興味を示し、深くうなずいた。

帰って調べると『ムスカリ』だった。多年草のなかでもチューリップのように土のなかで球根に栄養を蓄え、春になると芽を出し花を咲かせるものだ。
「やっぱ『も』つかなかった。でも惜しかったよね。同じ『ま行』だもん」
「何処が、惜しいんだか」と呆れ顔で、夫。
「おっかしいなぁ。もっとこう、モウリーニョとかいう名前かと思ったのに」
「それは、チェルシーの監督だろ。常にアルマーニのスーツ着てる」
サッカー選手や監督の名前なら、彼の脳内には膨大な情報量がインプットされている。花の名前をちょっと覚えたくらいで散歩が楽しくなるんだから、彼がサッカーを楽しく観ている訳が、ほんの少し判った気がした。
「『ムスカリ』さん、この際、モスカリって名前に変えませんか?」
わたしの言葉に『ムスカリ』は、たしなめる様に言った。
「名前を変えるということは、そのものの根底にあるものを変えるということです。根底の歪みはやがて、そのもの自体を変えていくでしょう」

問題の(?)『ムスカリ』さん。野原に自生していました。
肉眼だともっと紫っぽいんだけど、写真にすると青に見えますね。

『ヒメオドリコソウ』我が家の庭にも、散歩道にもいっぱい。

『カキドオシ』小さいけれど、じっと見つめちゃう可憐さ。

『ハナダイコン』白やブルーなど、色もいろいろもあるようですが、
近隣で見かけるのは紫だけです。

『ホトケノザ』という名前ですが、春の七草とは違う同名の花。
食べられないそうです。ちなみに、セリ、ナズナ、ゴギョウ、
ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロが、春の七草。
同じ名を持つ違うものも、多々存在しますよね。

ライラックは、紫も綺麗ですね。白いライラックをいただいた
ご近所さんのお庭で撮影。紫の花の写真を、集めてみました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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