はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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記憶を呼び覚ます味

日曜のお昼。夫とワインを買いに出かけた。
「昼ご飯は、昨日のカレーでいいよね。夕飯の食材もあるし」
そう話していたので食材は買わず、酒屋でたっぷりとワインだけを買い、帰ってきた。だが、我が家が見えるか見えないかという段になって、夫が言った。
「急に、オープンサンドが食べたくなってきた」
「えーっ! パン、ないよ」
夫の気まぐれに呆れつつも、そのまま家の前を素通りし、パン屋に向かった。気ままなふたり暮らしである。

買ってきたパンを開け、胡瓜とトマトを切り、スクランブルエッグとウインナーを焼き、ふたり昼からビールを空けた。
「この食パン、美味いね」「焼き立て、ふわふわだ」
「食パンってそのままでも美味しいけど、何かと合わせてこそのパンだよね」
そんな気まぐれに気ままを載せたようなオープンサンドの昼食だったが、胡瓜とトマトだけのサンドイッチをかじった途端ふっと昔の記憶がよみがえった。
「この味、なつかしい。十代の頃バイトしてた喫茶店で、よく食べた」
口のなかに広がる味に、いくつものシーンが押し寄せてくる。バイト仲間がサンドイッチ用のパンにバターを塗るシーン。チーフに「塗り過ぎだ。コストを考えろ」と注意されるシーン。バイト仲間が「たくさん塗った方が美味しいじゃん」と陰で文句を言うシーン。そしてその、バターをたっぷり塗った美味しい胡瓜とトマトのサンドイッチをわたしがかじるシーン。

味、味覚ってすごいな、と驚いた。すっかり忘れていたことなのに、こんなふうに記憶を呼び覚ます力があるんだ、と。あのときのチーフもバイト仲間も、どうしているだろう。こんなふうに思いだすこと、あるのかな。

町内のパン屋さん『やまに』のパン、初めて購入しました。
昨年オープンしたそうです。

食パンと、細長いクランベリーチョコと、丸いココナッツパン。

あるもので、セルフオープンサンドの昼食になりました。

記憶を呼び覚ます味がした、胡瓜とトマトのオープンサンドです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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