はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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薬味、大好き

『薬味』が、好きだ。
葱も茗荷も紫蘇も、生姜もわさびもにんにくも、柚子も三つ葉も木の芽も、七味唐辛子も山椒の水煮も、自己主張の強い薬味達の味が、大好きなのだ。
隠し味と呼ぶには、全く隠れる気配もなく、堂々と頂にのっかっている様も、またいい。冷奴に、ちょこんと座るようにのった茗荷と生姜と鰹節の姿に、ほれぼれする。薬味嫌いの末娘が、真っ白い豆腐に醤油だけかけて食べているのを見ると、つい言いたくなったものだった。
「生姜がのってない冷奴なんて、まるで、生姜だけの冷奴みたいなもんだよ」
それくらい、食卓では薬味を大切にしている。

『薬味』の語源は『五味』で、中国から流れて来たそうだ。甘い、苦い、酸っぱい、辛い、しょっぱいと、5つの味覚で食べ物を分類し、ひとりひとりの体質や病状に合わせて摂取するのがよいと言われていたとか。体調に合わせて調節したり、食中毒を防いだりすることで、薬の役割をしてきたという。

とは言え「ほどほどに」が出来ないわたしは、調節など丸っきりしていない。食べたい量が身体が欲している量なのだと、豆腐を食べているのか薬味を食べているのか判らなくなるほどに、たっぷりのせてしまう。
葱や茗荷の美味しさは、覚えるほどに止まらず『鰯と茗荷の酢味噌和え』などは、白髪葱は2本分、茗荷は6本も千切りにし、主役の鰯が肩身の狭い思いをするほど、バリバリ食べている。茗荷は、確か何かの効用があったかと思うのだが、食べすぎたせいか、もう忘れた。(何だっけ?)
はーるがきーた ♪ と歌いながら、庭の山椒の木からほころび始めた小さな木の芽を摘み、味噌汁に入れ「摘み立ての春の味は、柔らかいなぁ」と、おかわりに、ふたたび庭に出ては、山椒に感謝しつつ摘んだりしている。
うーん。薬味ホリックには、何とも嬉しい春である。

これから冷奴の季節。いろいろな薬味で楽しめますね。ちりめんじゃこや、
納豆、オクラ、山芋などねばねばトリオに、わさびでもイケますねぇ。

山椒さん、今年も葉っぱを開いてくれて、ホントにありがとう ♪

茄子の生姜焼きも、茗荷と紫蘇をたっぷりのせれば、ご馳走に。

『鰯と茗荷の酢味噌和え』大皿で、どどーんと盛り付けます。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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