はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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野鳥達からの贈り物

庭に向日葵が咲いている。
種を蒔いた訳ではない。冬の間、野鳥のために撒いていた種が、土をかぶって芽を出したものだ。餌用の種から咲いたからか、背の低い小ぶりの花は向日葵らしさに欠けてはいるが、それが可愛くもある。蕾は特徴があり、どれも黒っぽかったので、変わり種の花が咲くかとも思ってもいたが、咲いてみれば小ぶりだがごく普通の花だった。

野鳥達は、この季節もたくさん飛んでいる。鶯やホトトギスは、毎日のように声を聞くし、フクロウが鳴く夜もある。バードセイバーを貼っていても窓にぶつかって脳震とうを起こすそそっかしい子もいる。
だが虫や木の実など食べ物も豊富なこの季節、それぞれに必要な栄養もその方が摂れるのだろうからと、餌を撒くことはしない。庭を歩く姿は見られないが、山や林でたくましく生きている彼らの存在を楽しむだけでじゅうぶんだ。

その彼らが冬、食べこぼした向日葵が4つ、今咲いているのだ。
800gの大袋で何度か買って来た向日葵の種は、いったいいくつあったのだろう。確実に、数えきれないほどだ。しかし芽を出し花を咲かせたのはたったの4つだけ。如何に彼らが必死で食べていたのかがうかがえる。食べている姿は目の前で見ていたのに、その食べっぷりに今頃になって気づかされるとは。
梅雨の晴れ間にからりと笑顔で咲く向日葵。忘れた頃になっての野鳥達からの贈り物かも知れないと思うと、余計にまぶしく見えてくるから不思議である。

ちょっといびつな形だけれど、のびのびと咲いています。
向日葵の黄色には、陽の光が似合うなぁ。

すっかり夏の雲。雪がなくなって、八ヶ岳もゆったりとしています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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