はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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山百合の秘密

いつも通る道に、みごとな山百合が咲いている。
あまりにみごとなので、通るたびに見入ってしまう。車で通ることが多いので、じゅうぶんに気をつけて見入るようにしている。

場所は、歩いても十分ほどのところ、平岡勘三郎良辰さんのお墓の脇だ。平岡さんは、ここ明野の農業用水、朝穂堰(あさほせぎ)を作るために尽力したお人。この町に緑豊かな棚田が広がるのは、彼のおかげだとも言える。通るたび、娘達が小学生の頃、堰周辺を散策したり、堰ができるまでを学び、学芸会でその劇を演じたりしていたのをなつかしく思い出す場所だ。

さて、山百合のこと。そのお墓のある町所有であろう土地に咲いているのだが、見入るようになり気づいた。花を重たげに傾ける山百合達には、支柱が添えてある。誰かが世話をしているのだ。山百合は、その名の通り、山に自生する百合。わざわざここに植えたのではあるまい。芽を出した山百合を見つけた誰かが大切に育てているのかも知れないと想像を膨らませる。山百合は、1年にひとつずつ花を増やしていくともいわれるデリケートな花だそうだ。もう、ずいぶんと前から大切にされてきたのだろう。
「いったい誰が?」
問いかけても、山百合は凛と風に揺れるのみである。

わたしの手のひらよりも、大きな花です。花弁のオレンジ色が鮮やか。

それが3つも4つも並んで咲いていて、迫力があります。

竹の支柱があればこその、美しさ。蕾もいっぱいつけています。

平岡勘三郎良辰さんのお墓を、見守るかのように咲いています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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