はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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福来る魚と生酒の縁

福来魚(フクラギ)という魚の名前を初めて知った。週末、富山県の氷見に魚を食べに行ったのだ。
車で5時間。夫と交替で運転しながら、のんびりと走る。家族旅行で子ども達を連れて行った場所である。車中でも「あのときも、ここ通ったね」「あそこで寄り道した」などという話になり、のんびり感が更に増したことを実感した。夫婦ふたりになり、旅行に出るのも道中のあれこれも、気を配らなければならないことが極端に少なくなったのだ。
氷見へ行って、新鮮な魚を食べる。予定もそれだけ。何とも気ままな旅だ。

一風呂浴びてから、さっそく魚が美味いという小料理屋へ飲みに行った。
「富山に来たんだから、白海老は食べたいね」と、わたし。
「刺し盛りに、白海老も入れてもらおうか」と、夫。
生ビールで乾杯し、獲れたての魚達を堪能した。
富山では、新鮮な魚を「きときと」と形容する。音の感じから「脂ののった」という意味かと思っていたのだが「新鮮な」が正しいらしい。まさにその、きときとな魚だった。慣れ親しんだ味の鯵刺し一つとっても、やわらかいだけではなく、麺類などの言葉で言うなら「コシが強い」と形容したい感じ。
きときと、なのだなぁと思いつつ味わった。

さて。夫が日本酒を呑み始める。「冷酒を」とオーダーすると、店主が「少し濁った生酒があるんですが」とすすめてくれた。氷見の酒『曙』という。その酒がやたらと美味かった。『曙』醸造元創業者の名『利右ヱ門』を銘柄にした生原酒の濁り酒だ。美味い美味いと(わたしは生ビールと交互に)飲んでいると、すぐに酔っ払ってしまった。
次に頼んだ「フクラギ」の刺身を食べる頃には、けっこう回っていて「福が来る魚なんですよ」と店主に言われたが、それが「フクラギ」を漢字でかいた「福来魚」だということもうろ覚え。翌朝夫は「フクラハギだっけ?」などと言う始末だった。
しかし、酔いが冷めればまた飲みたくなる。夫はちゃんと酒造元のパンフをもらっていて、昨日、訪ねることができた。生酒『利右ヱ門』の一升瓶を購入することができ、冬、搾りたてが出来る頃に連絡をもらえるよう頼んできた。
「これって、縁だよね」と、夫。
「氷見の街なかで、魚の美味しいといわれる数あるお店のなかであの店に行き、酒好きに見えたらしく生酒をすすめてもらい、気持ちよく酔っぱらって福来魚を食べ、酒造元を教えてもらってそこに行き、一升瓶を手に入れ、そこの店主とまた話が弾み、来冬の酒の準備までしちゃったんだから、これはもう」
「うん。やっぱり、縁を感じるよね」
いや。これは、もしかすると福なのかなぁとも、わたしは考えた。福来魚が持ってきた、福だったのかもと。だとしたら、大切に、美味しく呑まないと。

お刺身盛り合わせ。富山湾で獲れた白海老はとっろとろでした。

フクラギのお刺身。大きくなるたびに名が変わる出世魚、ブリの子どもの
頃を富山では「フクラギ」と呼ぶそうです。
一般的にいう「ハマチ」くらいの大きさの呼び名だそうです。

『曙』の酒造元です。12月には、搾りたての生原酒が出来るそうです。

海はこんな感じ。海のない県に住んでいるだけに、やっぱり気持ちがいいな。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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