はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
銀杏の木から見た、夕焼け
公園で、銀杏の実が、木漏れ日に揺れているのを、見つけた。
庭の様々な木に、実が生る季節なのだから、イチョウにだって実が生っても当然だが、イチョウは、黄色く紅葉する、その木自体が特別であり、だからまた、銀杏も特別のような気がしていたのだ。
「ほら、銀杏、生ってる」夫に言うと、彼もまた、驚いたようだった。
「本当だ。まだ、紅葉してないのにねぇ」と、うなずく。
イチョウと銀杏。どちらも同じ「銀杏」とかくのは、イチョウという名前がメジャーになる前には「銀杏(ぎんなん)の木」と呼ばれていたからだそうだ。
子どもの頃生まれ育った、東京は板橋の家の前に、大きなイチョウの木があった。「よく登ったなぁ」と、思い出す。
大きな木、といっても、小学生女子が登れるような木だった訳だから、そう太くもなく、枝も下の方で分かれていたのだろう。銀杏の生らないイチョウだった。だからこそ、銀杏の実に親しみがないのだ。木に登って、いったい何が、楽しかったのか。しかし、木の上から眺めた夕焼けが綺麗だったことは、覚えている。「淋しかったのかな」と、思い出す。弟と妹、そしてわたし。近所の子ども達と遊んだ記憶も多いが、ひとりでいた時間も多かったのだと思う。
今となっては、何を思っていたのやら。他人事のような遠い気持ちが、イチョウの葉の隙間から見える夕焼け空に、浮遊しているのみである。
あのイチョウは、まだ、生きているのだろうか。時々、見に行ってみたい衝動に駆られる。駆られるが、いまだ足を運んではいない。
色づき始めた葉も、銀杏の実も、優しい色ですね。
銀杏の実って、まん丸なんですね。種からは想像つきませんでした。
庭の様々な木に、実が生る季節なのだから、イチョウにだって実が生っても当然だが、イチョウは、黄色く紅葉する、その木自体が特別であり、だからまた、銀杏も特別のような気がしていたのだ。
「ほら、銀杏、生ってる」夫に言うと、彼もまた、驚いたようだった。
「本当だ。まだ、紅葉してないのにねぇ」と、うなずく。
イチョウと銀杏。どちらも同じ「銀杏」とかくのは、イチョウという名前がメジャーになる前には「銀杏(ぎんなん)の木」と呼ばれていたからだそうだ。
子どもの頃生まれ育った、東京は板橋の家の前に、大きなイチョウの木があった。「よく登ったなぁ」と、思い出す。
大きな木、といっても、小学生女子が登れるような木だった訳だから、そう太くもなく、枝も下の方で分かれていたのだろう。銀杏の生らないイチョウだった。だからこそ、銀杏の実に親しみがないのだ。木に登って、いったい何が、楽しかったのか。しかし、木の上から眺めた夕焼けが綺麗だったことは、覚えている。「淋しかったのかな」と、思い出す。弟と妹、そしてわたし。近所の子ども達と遊んだ記憶も多いが、ひとりでいた時間も多かったのだと思う。
今となっては、何を思っていたのやら。他人事のような遠い気持ちが、イチョウの葉の隙間から見える夕焼け空に、浮遊しているのみである。
あのイチョウは、まだ、生きているのだろうか。時々、見に行ってみたい衝動に駆られる。駆られるが、いまだ足を運んではいない。
色づき始めた葉も、銀杏の実も、優しい色ですね。
銀杏の実って、まん丸なんですね。種からは想像つきませんでした。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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