はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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古都トレドのステンドグラス

2日目。マドリードから、電車に揺られ、古都トレドを訪ねた。
16世紀まで首都であったトレドだが、今はもう都であったことすら街自体が忘れているかのように、静かなたたずまいだ。
折しも、秋の風心地よい散歩日和。駅から20分ほど、のんびりと歩いた。
トレドを愛したというエル・グレコの絵を堪能し、古都の街並みを楽しみ、そして目的地の一つ、カテドラルに着いた。

わたしは宗教は持たないが、教会の神聖な空気には、何か感じるものがある。胸が、しんとしていく。しんとした気持ちで、上を見上げたくなる。
トレドのカテドラルは、ステンドグラスが、特別に美しかった。
数えきれない数のステンドグラスの窓を観て、ひんやりとした広い教会を、立ち止まっては歩く。
カラフルなステンドグラス達は、暖かく微笑むように、語りかけてくるようだった。美しいものを見て、心が変化するとしたら、それは悪い方向ではないだろうと、素直に思えた。

「そろそろ、いこうか」
夫に声をかけられて、視線を足元に戻すと、床にステンドグラスの色を映した影が見えた。
「太陽の光があるから、ステンドグラスは美しいんだ」
当たり前のことに、ハッとした。その瞬間、宇宙の大きさが、胸に広がっていき、もう一度見上げたステンドグラスは、光を増しているように見えた。

カテドラル。道に迷いつつも、この塔を目印にたどりつきました。

ステンドグラスの窓、いったいいくつあるんだろう。30~40?

アップにすると、一つ一つに、物語も見えてきます。

上を見ているだけじゃだめだよと、教えてくれた光達。

都であった場所は、川に囲まれています。橋から撮った風景です。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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