はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[1359]  [1357]  [1355]  [1356]  [1353]  [1352]  [1351]  [1349]  [1350]  [1348]  [1347

今ここから見えるもの

里に雪が積もっているのだから、当然山にも積もっている。
「八ヶ岳、今年はなかなか白くならないね」
暖冬からゆっくりとスタートした今年の冬、よく夫と話していたのだが、その八ヶ岳もようやく白く美しい雪化粧を施した。
雪掻きをしていると、掻いたときに混ざった砂利や土の汚れを目の当たりにし、雪が美しいものだとばかりは思えない。溶ければぐちゃぐちゃにもなる。
眺めている分には美しいと感じるだけでいいが、実際手にしてみたら汚れた部分も見えてくるし、その重さも怖さも感じざるを得ない。雪は、そんな例えにするには最適と言えるアイテムかも知れない。

「田舎の暮らしも、都会の人から見たらそんなふうに素敵に思えるのかな?」
そう考えて、ハッとした。
それは、都会から田舎に越してきたわたしの視点だ。田舎の人から見たら、都会の暮らしの方がきらきら眩しく見えるってこともあるだろう。
「立っている場所で、見方が変わるんだ」
ほんの少し移動しただけでも、山は形を変える。遠かったり近かったりしても見えるものは変わるが、その時々に立つ位置によっても見え方は変わるのだ。
今、八ヶ岳の反対側、長野の何処かから見えるのは、どんな風景なのだろう。たぶんこちらより雪深いであろう土地に立つ人の視点を、想像する。
今ここから見えるものを、しっかりと見ていかなくては。遠く美しい八ヶ岳も、足もとの土にまみれた雪も。

雪化粧した八ヶ岳は、本当に綺麗。昨日の午後の風景です。
我が家から徒歩1分、夏には青々とした棚田が並ぶ道で撮影。

アップにしてみました。それでも、まだまだ遠く、美しい。

遠景にすると、こんな感じです。
足もとの道には、まだ誰の足跡もありませんでした。

拍手

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
Template by repe