はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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裸の木々に、冬を感じ春を思う

北風も休みをとったらしき静かな昼。夫と、歩いた。
春の林は、木々の息吹を感じるし、秋には、日々色を変えていく木々に見とれたりもしたが、冬の林もまたいい。
裸になった木々達が、冷たい空気のなか、それぞれに自分をさらけだし、少々恥ずかしそうでもあるが、凛として立っている姿に、こちらも胸の奥にある芯のようなものを、真っ直ぐ伸ばして対峙せねばという気持ちにさせられる。

見上げると冬の空が、青く眩しい。
春や秋のように華やかではないが、木々をじっと見ていると、季節の移り変わりを静かに教えてくれていることが判る。八ヶ岳から北風が吹き下ろす、冬の長い明野だが、春の兆しがそこ此処に見え始めるのだ。
冬を感じ春を思い、びっきーとよく散歩した道を、ふたりゆっくりと歩いた。

落ちずに残っている栗が、栗の木だと教えてくれます。

足元には、よく見ると栗達が落ち葉の陰に隠れていました。

ニセアカシアは、春、むせ返るような匂いでたくさんの花を咲かせますが、
冬には、空を切り裂くかの如く、鋭い棘を見せています。

柿は、生ったままの実を重たそうに抱え、鳥達に突かれるがまま。

ムクゲは、枯れた花を落とさず、洒落た姿で冬を迎えました。

朽ちゆく赤松の根元には、新しい松の芽が太陽を浴びていました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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