はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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馬は、美味い?

周りに流されず自分らしくいたいと思う気持ちは、誰にでもあるかと思う。だがそれも、意固地になり過ぎると、ただの偏屈だ。
「クリスマスだからって、イタリアンにワインっていうのも芸がないよね」
夫に誘われ、赤提灯の飲み屋を目指し、暮れに歩いた。
「全く、お父さんときたら」と、娘達に呆れられた、ついこの間の話だ。

しかし、夫の気持ちも判る。正月3日の朝起きて、落胆した。
「あーっ。やっちゃったよ、わたしとしたことが!」
午年の三が日に、馬の夢を見てしまった。干支という濁流に飲まれ何処までも流されていく。いったい何処へ行くのやら、わたしの自分らしさ。カラフルで設定が込み入っているのはいつものことで実にわたしらしい夢ではあったが。

いつの未来だか。政策で、都会に馬を放牧していた。放牧しているのは、抽選に当たった人々。都心のビルや公園がある街路樹を曲がると、牧場がある。わたしは拾った犬を2匹抱え、そこに向かって行った。何故か人参ではなく、ホールの生クリームケーキを提げて。出てきた老夫婦に指示され、ケーキを入れようと開けた冷蔵庫のなかは、レゴブロックでいっぱいだった。

「せめてさぁ、一富士二鷹三なすびとかに、しようよー」
三が日、富士も鷹(たぶん)も茄子も見た。現実世界では、だが。富士は「無事」鷹は「高い」茄子は「成す」の意味合いがあるとの説を、読んだばかり。
「じゃあ、馬は? ん? うま? 美味いだ! よしっ」
わたしらしく、自分らしく、まあ流されつつもウマく折り合いをつけ、今年は美味しいものをたくさん食べる年にしようと、勝手に決めた。

町内にある『SUNNY FIELD』

青空の下、気持ちよさそうに尻尾を振っていました。
     
興味深げにこちらを観に来たり、ちょっと興奮してたわむれたり。

のんびり仲良く、草を食む姿も。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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