はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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気難しい奴

気難しい奴だ。
がんがん燃えている時には「俺に触ると火傷するぜ」とか笑って、放っておいて欲しがるくせに、3時間も放っておくと、すぐにすねる。
薪ストーブのことである。

扉を開けると、一気に温度が下がるから、燃え始めたらなるべく開けずに放っておくのだが、酸素を欲しがったり、酸素の通り道を作ってもらいたがったりもする。
開けたら手早く作業しないと「温度下がったじゃん」と、また文句を言うし、さっきまでいい感じの種火になっていて、ここは開けない方がいいかなと判断しても、じつは薪を食べたがっていたりもする。
一から火を入れるのは手間もかかるのだが、時には、すべての灰を出してやらないと、温度が上がりにくくなり、不機嫌になったりもする。

「手がかかるねぇ」と、上の娘。「全くねぇ」と、わたし。
だが、今年はリビングに灯油ヒーターは出さず、床暖房と薪ストーブオンリーで冬を迎えた。そのパワーは大きい。必要のなくなった木を燃やすことは、地球の循環に含まれる自然なことであるというし、電気やガスも使わない。環境に優しい優れものなのだ。
木を切って、割ってくれる夫に感謝し、毎朝、すねている薪ストーブのご機嫌伺いをする日々。部屋の中に火がある生活を楽しみつつ。

夜中まで100℃を超えていた温度計ですが、朝には下がっています。

開けてみると、まだ炭が赤く残っている感じ。

薪を入れ、新聞紙を1枚の4分の1に切って丸めたものに火をつけて、
「ご機嫌直して、燃えてねー」それが、なかなか、燃えてくれません。
「朝まで放っておいたくせに」と、すっかりすねている薪ストーブくんです。

午後、娘達に世話を頼んで出かけました。帰ってみると、超ご機嫌!

170℃くらいまで温度を上げ、火を踊らせ不敵な笑いを見せていました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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