はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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それさえ忘れなければ、だいじょうぶ

久々にスピッツの『空も飛べるはず』を聴いたせいか、夢を見た。
ジェットコースターに乗っている。傾斜のない曲がりくねったコースをスロースピードでカタンカタンと進んでいる。ピンクやら黄色やら水色やらパステルカラーのおもちゃのようなコースター。だがまとっているのは緊張感だ。夢に在りがちな直感で、このコースターは危険だ、脱線すると判る。さてどうする。もうスタートしてしまった。そこで気づく。パニックになるから危険なのであって、パニックになりさえしなければだいじょうぶだと。
「だって人は空を飛べるんだもの。それさえ忘れなければ何も問題ないじゃない。とっさに空を飛べることを忘れちゃうなんて、わたしったら」と。
わたしはコースターを離れ、宙に浮いた。ふわふわといつまでも浮いていた。

1年ぶりに帰国して「日本語の歌が聴きたい」という娘のリクエストに応え、前日、運転中スピッツを流していた。しばらくぶりに聴いたスピッツのメロディは、わたしの胸にも泣きたくなるような懐かしさで響いた。
「空を飛べることさえ忘れなければ、だいじょうぶ」
夜中に目覚めてひとり呟き、ストーブに薪を入れ、しばらく火を見ていた。

夜中に目覚めて、ストーブに薪をくべるのは習慣化しています。
だからこそ朝まで温度も下がらず燃え続けてくれます。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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