はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ミート・ミート・ミートソース

料理を始めたばかり頃は、やたら手作りにこだわっていた。
基本に忠実に野菜の下ごしらえをしたり、時間をかけて煮込んだり。手間と時間をかけることと、心を込めて料理することを取り違えていた節がある。
料理に対する憧れもあった。モンゴメリの『赤毛のアン』を繰り返し読んだ高校の頃、マリラやアンのように、電子レンジもクック・ドゥもない場所で作る、大鍋で何時間も煮込んだシチューや、薪をくべるオーブンで焼いたパイなどに憧れていたのだ。
だからミートソースを作るんなら、自分の手で1から作りたい、生のトマトの皮をむくところからと試行錯誤を重ねた。しかし、今のようにネットでレシピが氾濫している訳もなく、試行錯誤の甲斐なく上手くいった試しがなかった。

今では、心は込めても、手間と時間は惜しみたい主婦である。
ミートソースにはカットトマトの缶を使う。玉ねぎのみじん切りも粗めに刻む。炒めるのもサッと。サボっている訳ではない。玉ねぎの食感が残っている方が美味しいからだ。そのうえ覚えやすいよう、すべてを1にした。トマト缶1缶、合挽き肉1パック、にんにく1かけら、玉葱1個、塩小さじ1、コンソメ、オリーブオイル、ケチャップ、すべて1。ほぼ煮込まないから、玉葱を刻むところから30分とかからずできる。それでも家族には、うちのミートソースは美味しいと評判だ。合挽き1パックというところが何とも曖昧で、わたしらしいレシピでもあり、合わせてそれも楽しんでいる。肉率が高いと娘が、
「今日のはミート・ミート・ミートソースだね」と嬉しそうに言ったりする。
1から作ることはあきらめたが、すべてを1にした。これは、あきらめの悪さの現れだろうか。しかし経験値を積んだ今なら、フレッシュトマトのミートソース、美味しく作れるかも。やってみようかな。

ディナーには、前菜の後に、赤ワインと。

残ったものは瓶入りのパスタソースと混ぜて、ランチに登場。
オーストラリアのイタリアンレストランで働いていた娘は、
毎日賄いがパスタとリゾットだったと言い、ひとりうどんを茹でていました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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