はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
からみ合いつつ生きている
新緑の季節。森の木々達が柔らかく明るい色の若葉を開いていく。
その木々にからみついた様々な蔓(つる)は、冬の間、まるで枯れたようにも見えた。だがその枝からも、小さなあくびをするかのように、ひとつ、またひとつと若葉が開いていく。古株の蔓は、からみついた木と変わらぬ太さになったものもあり、そんな蔓にからまれた木は、苦しみつつ空へ伸びているようにも見えるが、支え合っているかのようでもある。
「人と似てるよなぁ」蔓を見る度に、思う。
しっかりと根を張った木がそばに居たら、寄り掛かりたくもなるだろう。寄り掛かれば、からみつきたくもなるだろう。からみついた挙句その木をダメにしてしまう蔓もあれば、太陽のまぶしさに魅かれ、からみついた木を離れ、頼りなげに空へ伸びていく蔓もある。隣の木へ、またその隣の木へとからみついていくものもあれば、蔓同士からみ合いつつ、空へ伸びることもなく地面を這うように生きていくものもある。
男とか女とか、夫婦とか恋人とか、友達とか親子とか、そういうことではなく、森を歩き蔓を見る度に感じるのだ。その姿かたちも生き方も、人と似てるよなぁと。そして静かに考える。今の自分をこの森の蔓に例えたら、いったいどんな蔓だろうかと。

新緑の森で、からみ合ったまま目覚めた蔓達。

がんじがらめのようにも見えますが、支えあっているようでもあり。

木に寄り掛かることを拒むかのように、太陽に向かい風に揺れる蔓。
我が家から徒歩30秒ほどの場所で。

その木々にからみついた様々な蔓(つる)は、冬の間、まるで枯れたようにも見えた。だがその枝からも、小さなあくびをするかのように、ひとつ、またひとつと若葉が開いていく。古株の蔓は、からみついた木と変わらぬ太さになったものもあり、そんな蔓にからまれた木は、苦しみつつ空へ伸びているようにも見えるが、支え合っているかのようでもある。
「人と似てるよなぁ」蔓を見る度に、思う。
しっかりと根を張った木がそばに居たら、寄り掛かりたくもなるだろう。寄り掛かれば、からみつきたくもなるだろう。からみついた挙句その木をダメにしてしまう蔓もあれば、太陽のまぶしさに魅かれ、からみついた木を離れ、頼りなげに空へ伸びていく蔓もある。隣の木へ、またその隣の木へとからみついていくものもあれば、蔓同士からみ合いつつ、空へ伸びることもなく地面を這うように生きていくものもある。
男とか女とか、夫婦とか恋人とか、友達とか親子とか、そういうことではなく、森を歩き蔓を見る度に感じるのだ。その姿かたちも生き方も、人と似てるよなぁと。そして静かに考える。今の自分をこの森の蔓に例えたら、いったいどんな蔓だろうかと。
新緑の森で、からみ合ったまま目覚めた蔓達。
がんじがらめのようにも見えますが、支えあっているようでもあり。
木に寄り掛かることを拒むかのように、太陽に向かい風に揺れる蔓。
我が家から徒歩30秒ほどの場所で。

