はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
いいシャツと悪いシャツ
週末、小淵沢のアウトレットまでドライブした。古くなったワイシャツを何枚か処分したので、それを補充するため、夫とふたり買いに出かけたのだ。
標高が高い方に向かうので桜もまだ咲いていて、牛を放牧しているのを眺めたり、寄り道しつつのんびりと走った。
「いいシャツがなかったら、どうしようかな」と、夫。
「その時は、悪いシャツを買おうよ」と、運転手のわたし。
ふたりでドライブすると、こんなめちゃくちゃな禅問答にもならないジョークを言い合うことも多い。いいシャツの対義語は、悪いシャツではもちろんない。だが、どうしようかねぇと答えるのもつまらないではないか。
「いいシャツ?」「悪いシャツ?」などと笑いつつ、ネクタイを締めても締めなくても「どっちでもいい」シンプルなシャツを一枚選んだ。
帰り道は、スーパーに夕飯の食材を買いに寄った。野菜売り場には春の山菜が並んでいる。ふきのとう、タラの芽、こごみ、木の芽、そのなかに立派なウドを見つけた。
「美味そうなウドだねぇ」「ほんと。いいウド!」
「いい」という言葉は面白い。いいシャツは気に入ったシャツのことだし、いいウドは瑞々しくて食べたいなぁと思わせるようなウドだ。「どっちでもいい」も「いい」のうちだし、「よしよし、いい子だね」と子どもをあやせば「いい子にしてね」の意味合いが出てきたりする。
まあ「いい」。幸運にも「悪いシャツ」ではなく「いいシャツ」を選ぶことができ、「いいウド」をカルパッチョにして、夕飯はワインで乾杯した。「いい」という言葉通りの「いい」週末だった。
のんびりと草を食む牛達。
鰹とウドのカルパッチョ。庭に出てきたイタリアンパセリをのせました。
味付けは、柚子ポンとオリーブオイルと粗挽き黒胡椒で簡単に。
標高が高い方に向かうので桜もまだ咲いていて、牛を放牧しているのを眺めたり、寄り道しつつのんびりと走った。
「いいシャツがなかったら、どうしようかな」と、夫。
「その時は、悪いシャツを買おうよ」と、運転手のわたし。
ふたりでドライブすると、こんなめちゃくちゃな禅問答にもならないジョークを言い合うことも多い。いいシャツの対義語は、悪いシャツではもちろんない。だが、どうしようかねぇと答えるのもつまらないではないか。
「いいシャツ?」「悪いシャツ?」などと笑いつつ、ネクタイを締めても締めなくても「どっちでもいい」シンプルなシャツを一枚選んだ。
帰り道は、スーパーに夕飯の食材を買いに寄った。野菜売り場には春の山菜が並んでいる。ふきのとう、タラの芽、こごみ、木の芽、そのなかに立派なウドを見つけた。
「美味そうなウドだねぇ」「ほんと。いいウド!」
「いい」という言葉は面白い。いいシャツは気に入ったシャツのことだし、いいウドは瑞々しくて食べたいなぁと思わせるようなウドだ。「どっちでもいい」も「いい」のうちだし、「よしよし、いい子だね」と子どもをあやせば「いい子にしてね」の意味合いが出てきたりする。
まあ「いい」。幸運にも「悪いシャツ」ではなく「いいシャツ」を選ぶことができ、「いいウド」をカルパッチョにして、夕飯はワインで乾杯した。「いい」という言葉通りの「いい」週末だった。
のんびりと草を食む牛達。
鰹とウドのカルパッチョ。庭に出てきたイタリアンパセリをのせました。
味付けは、柚子ポンとオリーブオイルと粗挽き黒胡椒で簡単に。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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