はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
リースリングと白い鍋
夫は、雑誌『dancyu(だんちゅう)』を愛読している。
東京からの帰り道々、あずさのなかで読むようだ。食を楽しむための雑誌で、諺「男子厨房に入るべからず」を逆手にとった「男の厨房」的な雰囲気。美味しい店や、珍しい食材、酒などの特集を組み、レシピもいくつか載っている。
そのなかに、リースリングというドイツで好んで飲まれている白ワインの特集があり、リースリングと鍋をマッチングさせたレシピが載っていた。
「これ、美味そうじゃない?」
夫が、目をつけたのは、白い鍋だった。骨付き鶏もも肉や、里芋、蓮根などを煮て、味噌と豆乳で味つけしたものだ。
「いいね。やってみようか」
リースリングなら、冷蔵庫に冷えている。しかし、そう言いつつも、白い鍋が実現するまで、しばらく経ってしまった。そして、先週末、ようやく白い鍋が食卓に上ることとなった。
「わ、美味そうにできた」と、わたし。
夫が、冷蔵庫から、よく冷えたリースリングを出してくる。
そこで彼は「あっ」と、声を上げた。リースリングの瓶には、グラス1杯分も残っていなかったのだ。
「・・・リースリングで、白い鍋、だったのにね」と、わたし。
夫は、リースリングの最後のひと口を味わいつつ、違う白ワインを開けた。
白い鍋は、鶏肉の出汁が存分に効いていて、コクがあり、確かに白ワインにぴったりだった。
「新しい鍋のレシピを、手に入れたね」
苦笑しながら、ふたり熱々の白い鍋をつつきつつ、次はリースリングで、と誓ったのだったが、所詮、家呑みだ。何かが足りないくらいが、丁度いいのかも。例えそれが、主役であっても。
コツは、塩を振ってしばらく置いた骨付きもも肉を、水から炊くこと。
人参を入れて、真っ白ではありませんでしたが、美味しかった。
リースリング特集のページです。鍋はイメージ通りにできたんだけどなぁ。
東京からの帰り道々、あずさのなかで読むようだ。食を楽しむための雑誌で、諺「男子厨房に入るべからず」を逆手にとった「男の厨房」的な雰囲気。美味しい店や、珍しい食材、酒などの特集を組み、レシピもいくつか載っている。
そのなかに、リースリングというドイツで好んで飲まれている白ワインの特集があり、リースリングと鍋をマッチングさせたレシピが載っていた。
「これ、美味そうじゃない?」
夫が、目をつけたのは、白い鍋だった。骨付き鶏もも肉や、里芋、蓮根などを煮て、味噌と豆乳で味つけしたものだ。
「いいね。やってみようか」
リースリングなら、冷蔵庫に冷えている。しかし、そう言いつつも、白い鍋が実現するまで、しばらく経ってしまった。そして、先週末、ようやく白い鍋が食卓に上ることとなった。
「わ、美味そうにできた」と、わたし。
夫が、冷蔵庫から、よく冷えたリースリングを出してくる。
そこで彼は「あっ」と、声を上げた。リースリングの瓶には、グラス1杯分も残っていなかったのだ。
「・・・リースリングで、白い鍋、だったのにね」と、わたし。
夫は、リースリングの最後のひと口を味わいつつ、違う白ワインを開けた。
白い鍋は、鶏肉の出汁が存分に効いていて、コクがあり、確かに白ワインにぴったりだった。
「新しい鍋のレシピを、手に入れたね」
苦笑しながら、ふたり熱々の白い鍋をつつきつつ、次はリースリングで、と誓ったのだったが、所詮、家呑みだ。何かが足りないくらいが、丁度いいのかも。例えそれが、主役であっても。
コツは、塩を振ってしばらく置いた骨付きもも肉を、水から炊くこと。
人参を入れて、真っ白ではありませんでしたが、美味しかった。
リースリング特集のページです。鍋はイメージ通りにできたんだけどなぁ。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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