はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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茗荷畑で生まれた蝉達

毎朝の味噌汁の薬味に、庭の茗荷を入れている。
朝、食べる前に採ってくるので新鮮だし、味が濃い。嬉しい季節だ。

その茗荷畑で、最近、蝉の抜け殻を目にするようになった。孵化したところは、今年は見ていないが、たくさんある。地面に穴も開いているから、茗荷畑の土のなかで育ったのだろうと想像できる。アブラゼミで6年、土のなかで過ごすというから、たぶん茗荷を植える前からここにいたのだと思うと、不思議な気持ちになる。長くは17年も土のなかで過ごす蝉もいるらしい。15年前にわたし達が家を建てる前から、この土地にいた可能性もあるということになる。気が遠くなる話だ。

長く土のなかにいて、外の世界に出てきてからは2週間ほどしか生きられず、その寿命を知っているかのように鳴き続ける蝉達。若い頃には、何のために生まれ、何のために生きているのだろうと考えたこともある。しかし、50年以上生きた今思うのは、彼らは何のためになど問わず、ただ精一杯生きているということだ。今日も、いく種類もの蝉達が、うるさいほどに鳴いている。

登って来て、ここで孵化したんだね。今、鳴いている子かな。

ここにも。陽の光を浴びた茗荷の葉は、眩しく美しいです。

地面にも落ちていました。茗荷は毎日、花を咲かせています。

茗荷畑のすぐ脇には、吾亦紅が咲いています。控えめだけど大好きな花。

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