はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
疑問の切れ端を、たどって
夫より1日早く仙台を訪ねたのは、東日本大震災で両親を亡くした子ども達のために寄付を募っている『JETOみやぎ』に行ってみようと思ったからだ。
友人とんぼちゃんのホームページにある『今、わたしにもできること』のコーナーで紹介されていた『JETOみやぎ』ホームページを見て、寄付をしたが、どんな人達がどんな気持ちで運営しているのか、話を聞いてみたかった。
メールすると「お待ちしています」との返事。
「これまで赤十字などに寄付をしてきたんですが、何を優先してどんな風に使われているのか、よく判らなくて」
漠然と胸にあった疑問の切れ端を口にすると、『JETOみやぎ』を立ち上げた経緯を判りやすく話してくれた。
発起人は東日本大震災の際に、多くの人の葬儀に携わった『清月記』という葬儀会社の代表だという。
話をしてくださったのは『清月記』社員で『JETOみやぎ』の運営をしている千葉さんと鈴木さんだ。
「あまりに多くの人が亡くなり火葬が間に合わず、仮埋葬として土葬したご遺体を掘り起し、ご家族に確認していただかなくてはならなかったんです」
千葉さんは、思い起こすようにゆっくり話してくださった。
「その遺体確認に来るのが、まだ幼い子どもさんだったりするんです。おばあちゃんに手を引かれて来たり。親戚の方だったり。普通なら、考えられない光景です。それを目の当たりにして、この子達のために何かできないかと、そんな気持ちから始まったんです」
亡くなった両親の遺体を確認する、幼い子ども達。思いも及ばないことだった。自分の想像力のなさを思い知り、打ちのめされた。
チャリティー・ライブを企画してくれるアーティストや、大学生ボランティアが活躍してくれたサマースクールのことなど、明るく楽しいイベントを企画していることなども、話してくれた。
最後に聞いてみた。こうして訪ねてくる人はいるのかと。
「よく、いらっしゃいますよ」笑顔で、千葉さん。
ああ、みんな、模索しているのだと思った。他にもたくさんの団体が、被災した人のために寄付を募り活動していると思う。たくさんの団体ががんばっていることは悪いことではないが、たくさんすぎて何処に寄付したらいいのか判らず、結局何もできないままだと、胸のなかに漠然とした疑問の切れ端を持っている人も多いんじゃないかな。
行って、話を聞き『JETOみやぎ』と、模索している人達の姿が見えてきたように感じた。
事務局には、パンフレットやピンバッジの他、
活動報告のニュースレターが、並べてありました。
千円以上寄付した人に、配っているというピンバッジ。ちょっと素敵。
「震災孤児支援グッズで、一緒に支援表明をしましょう」
と、パンフレットにあります。意思表示も大切ですよね。
昨日は『語り部タクシー』で、夫とふたり被災地を回りました。
写真は津波に飲まれた荒浜の、お寺があったところです。
流されたお寺の後に、戻してもらったお地蔵さん達や、
亡くなった両親や兄弟のお骨を、ひとりで持ってきた小学生の話など、
偶然来ていた、地元の方にお話を聞くことが出来ました。
此処も津波に飲まれた閖上(ゆりあげ)の戦没者の碑が奉られた高台。
津波の高さは、この高台の遥か上だったそうです。
『東北に水仙を』というプロジェクトがあるのは知っていました。
それを足元で見つけた時の驚き。来年は水仙の球根を送ろうと思います。
閖上中学校の屋上で助かった子ども達と、助からなかった子ども達。
3月11日は、卒業式だったそうです。
時計の時間は、そこでとまっています。桜やモミジも流されたそうです。
ワシントンから贈られた桜の苗が、春だよと、静かに語っていました。
友人とんぼちゃんのホームページにある『今、わたしにもできること』のコーナーで紹介されていた『JETOみやぎ』ホームページを見て、寄付をしたが、どんな人達がどんな気持ちで運営しているのか、話を聞いてみたかった。
メールすると「お待ちしています」との返事。
「これまで赤十字などに寄付をしてきたんですが、何を優先してどんな風に使われているのか、よく判らなくて」
漠然と胸にあった疑問の切れ端を口にすると、『JETOみやぎ』を立ち上げた経緯を判りやすく話してくれた。
発起人は東日本大震災の際に、多くの人の葬儀に携わった『清月記』という葬儀会社の代表だという。
話をしてくださったのは『清月記』社員で『JETOみやぎ』の運営をしている千葉さんと鈴木さんだ。
「あまりに多くの人が亡くなり火葬が間に合わず、仮埋葬として土葬したご遺体を掘り起し、ご家族に確認していただかなくてはならなかったんです」
千葉さんは、思い起こすようにゆっくり話してくださった。
「その遺体確認に来るのが、まだ幼い子どもさんだったりするんです。おばあちゃんに手を引かれて来たり。親戚の方だったり。普通なら、考えられない光景です。それを目の当たりにして、この子達のために何かできないかと、そんな気持ちから始まったんです」
亡くなった両親の遺体を確認する、幼い子ども達。思いも及ばないことだった。自分の想像力のなさを思い知り、打ちのめされた。
チャリティー・ライブを企画してくれるアーティストや、大学生ボランティアが活躍してくれたサマースクールのことなど、明るく楽しいイベントを企画していることなども、話してくれた。
最後に聞いてみた。こうして訪ねてくる人はいるのかと。
「よく、いらっしゃいますよ」笑顔で、千葉さん。
ああ、みんな、模索しているのだと思った。他にもたくさんの団体が、被災した人のために寄付を募り活動していると思う。たくさんの団体ががんばっていることは悪いことではないが、たくさんすぎて何処に寄付したらいいのか判らず、結局何もできないままだと、胸のなかに漠然とした疑問の切れ端を持っている人も多いんじゃないかな。
行って、話を聞き『JETOみやぎ』と、模索している人達の姿が見えてきたように感じた。
事務局には、パンフレットやピンバッジの他、
活動報告のニュースレターが、並べてありました。
千円以上寄付した人に、配っているというピンバッジ。ちょっと素敵。
「震災孤児支援グッズで、一緒に支援表明をしましょう」
と、パンフレットにあります。意思表示も大切ですよね。
昨日は『語り部タクシー』で、夫とふたり被災地を回りました。
写真は津波に飲まれた荒浜の、お寺があったところです。
流されたお寺の後に、戻してもらったお地蔵さん達や、
亡くなった両親や兄弟のお骨を、ひとりで持ってきた小学生の話など、
偶然来ていた、地元の方にお話を聞くことが出来ました。
此処も津波に飲まれた閖上(ゆりあげ)の戦没者の碑が奉られた高台。
津波の高さは、この高台の遥か上だったそうです。
『東北に水仙を』というプロジェクトがあるのは知っていました。
それを足元で見つけた時の驚き。来年は水仙の球根を送ろうと思います。
閖上中学校の屋上で助かった子ども達と、助からなかった子ども達。
3月11日は、卒業式だったそうです。
時計の時間は、そこでとまっています。桜やモミジも流されたそうです。
ワシントンから贈られた桜の苗が、春だよと、静かに語っていました。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)