はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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『病院って、すごいね』

「なんか、もう治った気がする」と、控えめに夫に言ってみるも、
「とりあえず行って、診てもらいなさい」と、彼は取りあってくれない。
そのうちわたしも自棄になり、ひねくれて自虐的に笑った。
「そうだね。病院行けば治るもんねぇ。今夜は酒盛りだぁ」
夫は、ため息をつき、呆れ顔をするばかりだ。
病院とは、足が遠のけば遠のくほど、行くのが億劫になる場所だ。
胃腸の調子の悪さが Maxになり、行くと決めてからも、やっぱり行きたくないなぁと、何とか行かずに済む方法を考えている自分がいる。夫が背中を押してくれなかったら、今回も行かずに済ませていただろうことは、自明の理。
家族とは偉大な存在である。

そう言えば、と思い出す。末娘が5歳の頃、車のドアに指を挟み、救急で病院に行ったことがあった。
待合室は、慌ただしい雰囲気で、1時間ほど待ったが、一向に名前を呼ばれる気配はない。比喩ではなく看護師さんが走っている。「痛い、痛い」と泣いていた娘も泣き止み、きょとんとしている。何かピリピリと張り詰めた病院の雰囲気を感じ取っているようだ。娘の指は、1時間を過ごしても腫れてくることもなく、痛みも引いたようだったので、帰って様子を見ることにしようと受付に行き、その旨話した。すると、受付の女性が申し訳なさそうに言った。
「すみませんでした。チェーンソーで足を切った人が搬送されて来て、その処置の方に医師が回っていまして」
大怪我だったのだろう。その人の回復を祈りつつ、病院を後にした。
病院を出て、その駐車場で、娘の手を引き歩きつつ「だいじょうぶ?」と何気なく聞くと、彼女はさっぱりとした笑顔で言ったものだ。
「うん。病院って、すごいね。病院に来たら、治っちゃった」
わたしも笑顔になり「うん。そうだね。よかったね」と受け合った。

健康だからこそ普段は忘れているが、それでも様々な病院に、ずいぶんとお世話になって来た。感謝の気持ちを忘れてはいけないと、自分に言い聞かせる。本当に病院って、すごいのだ。そしてまあ今回もそんな訳で、病院に行き、お腹の調子はすっかりとは言えないまでも良くなったのである。是非「よかったね」と、一笑に付してやってください。ご心配おかけしました。(ぺこり)

新しくもらった『お薬手帳』は、優しいピンク色。
「今飲んでいる『三共胃腸薬』が合ってるなら併用してもいいです」
と、いつもながら、柔軟な対応のお医者様。

庭をゆっくり歩き『ブルーソーラーウォーター』を作りました。
自分に太陽があたるのもまた、気持ちよかったです。

午前中は、町内の内科に。午後はマッサージを受けに出かけました。
マッサージに行くには、お隣は韮崎市の『日本航空学園』の前を通り、
あ、これは、オブジェの如く、学校の前に置いてあるこの飛行機です。
もちろん、わたしがこれに乗って出かけた訳では、ありません(笑)

釜無川を2度、渡り、八ヶ岳からどんどん遠ざかります。
川沿いの気持ちのいいドライブコースを、楽しみました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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