はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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懐かしの大衆食堂

「思い出の場所」という訳でもないのに、懐かしさを感じる場所がある。
その一つが、大衆食堂だ。お隣は韮崎市にある『青竹食堂』も「レトロな」という形容が似合わない、懐かしい雰囲気を持った店。

日曜日、夫とホームセンターに買い物に行った帰り、お昼を食べた。
「目玉の定食があるって、聞いた気がする」と、夫。
「ジンギスカン定食じゃない? 暖簾にもかいてあった」と、わたし。
などと会話しつつも、夫は葱味噌ラーメン。わたしは、のぼりが立っていた夏の定番、冷やし中華にした。
ラーメン屋に行こうかとも話し合ったのだが、駅前やショッピングモールは、週末の昼時、並んで待つほど混んでいるはず。一度暖簾をくぐったことのある『青竹食堂』にもラーメンはある、と相談がまとまっていたのだ。

冷やし中華は、具がたっぷりで美味かった。それ以上に、真っ赤な紅生姜に、刻んだナルトに、たっぷりのシナチクに、チューブで出てきた辛子に、何処で入手したのかと嬉しくなるような古臭い丼ぶりに、目を魅かれた。
そして、半分食べてお腹も落ち着いた頃、店の様子に目をとめた。半分以上が、小学生以下の子ども連れなのである。
お店の人も慣れた様子で、子ども連れの家族に座敷をすすめ、冷やし中華や焼きそばの紅生姜は抜きにするかと聞いている。
子ども達は座敷で寝転んで、母親に注意されつつ笑っている。よちよち歩きの女の子が、父親と母親の膝を行き来している。無口な小学男子が、立ち上がる際テーブルに膝をぶつけて、照れ笑いしている。
壁には「小・中高校生、学割50円引き」と、あった。

『青竹食堂』をネット検索してみると「おやじに、よく連れて来てもらった。それから、ずっと食べに来ている」とのコメント。ここは、ずっとこういう店だったんだと納得する。
時間の流れに左右されずに、そこに留まっているものを、垣間見た気がした。

辛子がチューブで出てきたのが、嬉しかった。いつも足りなくて(笑)
家では買わない真っ赤な紅生姜も、雰囲気作りに一役かっています。

前回食べた、肉野菜炒め定食。もやしたっぷり♪

入口には、タヌキの信楽焼きが、でーん!と「いらっしゃい!」
タヌキの向かい側には「車いすの方は、このボタンを押してください」
日曜大工で、後から付けた感じのインターホンがありました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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